ゲーラ(読み)げーら(英語表記)Gera

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゲーラ」の意味・わかりやすい解説

ゲーラ
げーら
Gera

ドイツ中部、チューリンゲン州の都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。チューリンガー・ワルト山地とエルツ山脈を分ける、エルスター山脈から流下するエルスター川沿いの標高205メートルにある。人口11万2800(2000)。995年に初めて記録に現れ、1237年に都市権を得た古い町で、鉄道が通じてから工業が急速に発展し、チューリンゲン地方第二の都市に成長した。伝統的な繊維工業に、機械醸造、食品、嗜好(しこう)品(おもに肉製品)の工業が加わり、一方、伝統産業であった楽器製造工業は消滅した。1950年に始まった東方ロンネブルクのビスマス蒼鉛(そうえん))採掘に5万人の労働者が従事している。

[佐々木博]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲーラ」の意味・わかりやすい解説

ゲーラ
Gera

ドイツ中部,チューリンゲン州の都市。ライプチヒ南南西約 55kmに位置する。 10世紀からの都市で,1237年に都市権を獲得。 1547年にマイセン公国の一部,63年ロイス家領となり,以後 1918年まで同領の中心であった。第2次世界大戦で壊滅的な打撃を受けたが,同家の居城オスターシュタイン城 (1686~1735) が残存。 1952~90年ゲーラ県 (旧東ドイツ) の県都繊維金属,機械,家具などの工業が立地付近ウラン鉱を産する。人口 12万 9037 (1991推計) 。

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