日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドホナーニ」の意味・わかりやすい解説
ドホナーニ(Christoph von Dohnányi)
どほなーに
Christoph von Dohnányi
(1929― )
ドイツの指揮者。ハンガリーの作曲家でピアノ奏者エルンスト・フォン・ドホナーニの孫。ベルリン生まれ。法律を学ぶかたわら音楽の勉強を続け、渡米して祖父とバーンスタインのもとで研鑽(けんさん)を重ねた。帰国後フランクフルト歌劇場を皮切りに各地で指揮者、音楽監督を務め、1969~77年フランクフルト市立歌劇場音楽総監督、77~83年ハンブルク国立歌劇場音楽総監督を歴任。1977年(昭和52)ウィーン・フィルハーモニーと初来日。1984~2002年クリーブランド管弦楽団の音楽監督を務める。オペラとコンサートの両方で広いレパートリーをもち、鋭さのなかに豊かな情感を漂わせた指揮で知られる。
[岩井宏之]