ドレスデン国立絵画館(読み)ドレスデンこくりつかいがかん(英語表記)Staatliche Kunstsammlungen, Dresden

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドレスデン国立絵画館」の意味・わかりやすい解説

ドレスデン国立絵画館
ドレスデンこくりつかいがかん
Staatliche Kunstsammlungen, Dresden

ドイツのドレスデン国立美術コレクションに属する美術館の一つ。 1722年に総目録が作られたザクセン選帝侯家のコレクションを展示する宮殿内の画廊として発足。 1831年国立美術館として公開された。 47年には同宮殿内に G.ゼンペル設計によるゼンペル・ギャラリーが増築された。ザクセン侯家は代々ドイツ・ルネサンスの画家たちのパトロンでもあったので,それらの作品のほか,プラハ城から一括購入したイタリア・ルネサンスの名画やその後の収集になるフランス,フランドル,スペイン,オランダの絵画を加え,ヨーロッパ屈指の絵画館となった。その後も 20世紀に入るまで絵画の収集が行われ,近代絵画の蔵品も多い。ラファエロの『サン・シストの聖母子』,レンブラントの『画家とサスキア』,クラナハの『ザクセン侯ハインリヒとその妻カタリーナ』などのほか,ティントレット,P.ベロネーゼ,F.リッピ,デューラーらの名作が数多く所蔵されている。

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