バイヨン(英語表記)Baillon, André

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイヨン」の意味・わかりやすい解説

バイヨン
Baillon, André

[生]1875.4.27. アントウェルペン
[没]1932.4.10. サンジェルマンアンレ
ベルギーの小説家。フランス語で書く。ジャーナリストとして数年活動したのち,1919年から小説を書きはじめた。主著『どこかの私』 Moi,quelque part (1919,1922年『木靴をはいて』 En sabotsと改題) ,『あるマリア物語』 Histoire d'une Marie (1921) ,『ゾンゾン・ペペット』 Zonzon Pépette (1923) ,『いとも単純な男』 Un homme si simple (1925) ,『オートリテ嬢の甥』 Neveu de Mlle Autorité (1930) 。

バイヨン
Bayon

カンボジアアンコール・トムの中心部にある仏教寺院址。この建築は 13世紀の初めにジャヤバルマン7世 (在位 1181~1220頃) が建立したもので,戦勝を記念し,戦死者の霊を祀るために建立された。東西 160m,南北 140mの回廊をめぐらし,その中に複雑な平面をもつ主堂がある。この建築の屋上には,人面塔と称される四方に大きい顔を表わしている塔が林立していることで著名。この4面の塔は観音像を表わしている。建築の外側壁面に浮彫で,当時の人々の日常生活や歴史的事件が描き出してある。アンコール芸術を代表する建築の一つ。

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