デジタル大辞泉
「バノックバーンの戦い」の意味・読み・例文・類語
バノックバーン‐の‐たたかい〔‐たたかひ〕【バノックバーンの戦い】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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バノックバーンの戦い
バノックバーンのたたかい
Battle of Bannockburn
1314年6月23~24日,ロバート・ブルース率いるスコットランド軍がエドワード2世指揮下のイングランド軍を撃破し,スコットランドの独立を奪い返した戦い。この戦いでブルースはロバート1世ブルースとして正式に王位についた。この頃までにイングランド軍はスコットランド全土から一掃されていたが,唯一の例外がスターリング城だった。エドワード2世が城の救援のために集めた大軍を迎え撃つため,ブルースはまずトーウッドに,次いでスターリングの南 2~3kmに位置するニューパークの森に軍を集結させた。ほとんどが槍兵で構成されていたスコットランド軍は,地形を巧みに利用して,歩兵と騎兵からなる 3倍の兵力のイングランド軍を打ち破った。イングランド軍はバノック川とフォース川の間の狭い一帯に閉じ込められ,人馬が効果的に動き回れず,ギリースの丘を下って押し寄せた約 2000のスコットランド軍の突撃を受け,敗走した。エドワード2世はいったんダンバーに逃れ,そこからイングランドに戻った。スコットランド人はこの戦いをスコットランド独立戦争の頂点と見なしている。敗北に衝撃を受けたイングランドは,スコットランド式の歩兵戦術を採用し始めた。またこの戦いはクールトレーの戦いと並び,ヨーロッパにおいて歩兵が戦場の主役となる新しい戦術が広まるきっかけとなった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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