ピウラ(読み)ぴうら(英語表記)Piura

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピウラ」の意味・わかりやすい解説

ピウラ
ぴうら
Piura

南アメリカ、ペルー北西部にある歴史都市。アンデス山脈西麓(せいろく)のセチュラ砂漠にあるオアシスに位置する。ピウラ州の州都。人口30万8155(1998)、45万8262(2018推計)。首都リマより3年早く1532年スペイン人ピサロの配下たちがインカ征服のための前進基地として建設した。1821年スペインからの独立が宣言された教会チリとの太平洋戦争(1879~1883)の英雄ミゲル・グラウMiguel Grau Seminario(1834―1879)提督生家、よく整備された広場と公園、古いスペイン風の住居や建物などがあり訪ねる人も多い。郊外にはもとドイツ人、イギリス人が経営した綿花プランテーションがあり、農地改革前の大農園の模範として一見に値する。

[山本正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピウラ」の意味・わかりやすい解説

ピウラ
Piura

ペルー北西部,ピウラ県の県都。トルヒーヨ北北西約 350km,太平洋沿岸の砂漠にあり,ピウラ川に沿うオアシスに位置する。 1532年インカ帝国の征服者 F.ピサロにより最初の町が建設されて以来,数回にわたり移転,88年現在地に落着いた。ペルー北西部の商工業中心地で,綿花,米,サトウキビなどを集散し,市内外には綿紡績,綿実油などの工場がある。公園や庭園の多い市街には,近代的なビルに混って聖フランシスコ聖堂,ラスメルセデス聖堂などの古い建築物が保存されていて,植民地時代の面影をとどめている。ピウラ大学 (1968) 所在地。パンアメリカン・ハイウェーが通るほか,西約 50kmにある外港パイタまで道路が通じる。人口 31万 5800 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android