日本大百科全書(ニッポニカ) 「フレイレ」の意味・わかりやすい解説 フレイレふれいれNelson Freire(1944―2021) ブラジルのピアノ奏者。リオ・デ・ジャネイロで学び、給費留学生に選ばれてウィーンに行き、名教師ザイドルホーファーBruno Seidlhofer(1905―1982)に師事。1968年ロンドン・デビューで成功を収め、続くニューヨーク・デビューで国際的な評価を確立した。1971年(昭和46)初来日。ロマン派および母国の大作曲家ビラ・ロボスを得意としており、表情の豊かな情熱的な演奏を聴かせた。1980年代には、アルヘリッチと組んだピアノ二重奏でも知られた。[岩井宏之][参照項目] | アルヘリッチ | ビラ・ロボス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレイレ」の意味・わかりやすい解説 フレイレFreire, Ramom [生]1787.11.27. サンチアゴ[没]1851.12.9. サンチアゴチリの軍人,政治家。 1811年独立軍に加わり,J.サン=マルティンに従ってアンデス越え (1817) を敢行,チリのスペインからの解放 (28) に貢献。独立後自由主義派の領袖となり,総統在任中 (23~26) ,奴隷制を廃止し,チロエ島からスペイン軍を駆逐した。 30年 J.プリエトとの政争に敗れてペルーに追放され,翌年オーストラリアに流刑されたが,のちにタヒチを経てボリビアに逃れ,42年帰国を許された。 フレイレFreyre, Gilberto de Melo [生]1900.3.15. レシフェ[没]1987.7.18. レシフェブラジルの社会学者,作家。欧米に留学,政治学,社会学,人類学を学び,レシフェでは若い知識人の中心的指導者となった。 1926年に第1回ブラジル地方主義大会を組織。また,ジョアキン・ナブコ社会調査研究所の創設に尽力した。 49年国連総会のブラジル代表。ブラジルの史的社会学の研究を発展させ,北東部小説に科学的根拠を提供,地方主義作家に与えた影響は大きい。小説『大邸宅と奴隷小屋』 Casa-Grande e Senzala (1933) のほか,『社会学』 Sociologia (46) などがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報