ブカブ(読み)ぶかぶ(英語表記)Bukavu

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブカブ」の意味・わかりやすい解説

ブカブ
ぶかぶ
Bukavu

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部にある南キブ州の州都人口20万1569(1994)。ルワンダとの国境をなすキブ湖の南岸、標高1600メートルの高原に位置する。一帯はベルギー植民地時代に開発された紅茶、コーヒーなどのプランテーション地域で、その行政、経済の中心地である。食品加工、ビール醸造、製薬などの工業が行われ、教員養成大学も置かれている。近郊カフジ・ビエガ国立公園(1980年世界遺産の自然遺産に登録。1997年危機遺産リスト入り)はゴリラが生息することで有名。

[赤阪 賢]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブカブ」の意味・わかりやすい解説

ブカブ
Bukavu

コンゴ民主共和国東部の都市。キブ州の州都。ルワンダとの国境にあるキブ湖南西岸,標高 1400mの高地に位置。 1901年建設。気候は快適で,屈曲の多い湖岸は風光美に恵まれ,商工業都市であるとともに観光都市としても発展。スズ,金を産し,スズ製錬,綿紡績のほかビール醸造,食品加工などが行われる。周辺は農牧地帯で,コーヒー,茶,タバコ,キニーネ,畜産物産地。教育,研究機関も多い。人口 20万 9566 (1991推計) 。

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