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ドイツの作曲家,指揮者。生地ケルンで作曲,理論,ピアノを学んだ。ドイツ各地やリバプールで活動ののち,1891年ベルリン芸術アカデミーの教授,次いで作曲部長となる。メンデルスゾーンの影響を受け,また民俗的素材を好んで用い,生存中は最も著名な合唱曲作曲家として哲学博士号など数々の栄誉を受けたが,今日では《バイオリン協奏曲第1番ト短調》(1868)によって名高い。
執筆者:片山 千佳子
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ドイツの作曲家。作曲と音楽理論をヒラーに、ピアノをライネッケに師事する。1858年から生地ケルンで作曲活動を開始。その後、ドイツ各地、ウィーン、リバプールなどで作曲家、指揮者として活躍。1891~1910年ベルリン芸術アカデミーで作曲のマスタークラスの教授を務める。ブルッフの音楽は、旋律の豊かさとさまざまな国の民俗的素材を取り入れた叙事詩的表現に特徴がある。生前には『美しきエレン』『オデュッセウス』『鐘の歌』などの世俗合唱曲の作曲家として名をなしたが、今日では三曲のバイオリン協奏曲、とくに第一番ト短調(1866)、ヘブライの旋律によるチェロとオーケストラのための『コル・ニドライ』(1881)などが親しまれている。
[寺田兼文]
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出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報
…こうした現象の延長線上で,ヨーロッパ芸術音楽の分野では多くのユダヤ系音楽家が活躍した(トリンベルクJüsskind von Trimberg(12世紀),ロッシSalamone de Rossi(1570?‐1630ころ),メンデルスゾーン,マーラー,シェーンベルク,アルトゥール・ルビンステイン,メニューインら)。またそれと同時に,ユダヤ風の音楽作品も西洋音楽遺産のなかに加わった(M.ブルッフの《コル・ニドライ》,ブロッホの《ヘブライ狂詩曲シェロモ》など)。 アシュケナジムのうち東ヨーロッパ,とくにポーランドやウクライナのユダヤ人たちは,18世紀の半ばに,ユダヤ神秘主義(ハシディズム)を興し,それに伴って,スラブ風なニュアンスに富む即興の母音唱法によるリズミカルな民衆的宗教賛歌ニーグンNiggunとそのダンスを生み出した。…
※「ブルッフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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