日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベリングスハウゼン海」の意味・わかりやすい解説
ベリングスハウゼン海
べりんぐすはうぜんかい
Bellingshausen Sea
南極半島西部のアレクサンダー島と、その西のサーストン島との間の南緯71度、西経85度を中心とする縁海。1819~20年のロシア南極探検隊長ベリンスガウゼンФаддей Фаддеевич Беллинсгаузен /Faddey Faddeevich Bellinsgauzen(1778―1852。ベリングスハウゼンThaddeus Bellingshausenとローマ字に転写された)にちなんで命名された。通年密流氷があり、南極大陸沿岸中でも接岸が困難な海域の一つ。1898年にベルギーのジャーラシュがベルジカ号とともにこの海域で氷に閉じ込められ、南極での初越冬を余儀なくされた。
[楠 宏]