ムームー(読み)むーむー(英語表記)muumuu ハワイ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムームー」の意味・わかりやすい解説

ムームー
むーむー
muumuu ハワイ語

本来、明るい色柄の木綿のプリント地を用いた、ウエスト・ラインを締めない丈長ドレス宣教師ハワイ土着民婦人に与えた服に由来するが、その原型は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ本土で着用されたマザー・ハバードという、胸にヨークのあるガウン風のドレスだった。このヨークが省かれた(ハワイ語でムームー)ところから、この名でよばれるようになった。ハワイの婦人に家庭着やカジュアル・ウエアとして着用されていたが、しだいにデザインが多様化し、ウエスト・ラインで切り替えを入れて締めたドレッシーなものは、セミ・フォーマルウエアとして着用されている。日本では1960年(昭和35)代初期より普及し、夏の家庭着やリゾート・ウエアとして着用されている。

[田村芳子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムームー」の意味・わかりやすい解説

ムームー
muumuu

ハワイの女性用の民族服。鮮かなプリント綿布製の,ウエストを締めず,肩から裾までゆったりと広がるシルエットワンピース。 19世紀前半,当時上半身裸体であった先住民にアメリカ人宣教師が広め,以後日常着から社交着まで幅広く着られている。

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