ふらり(読み)フラリ

デジタル大辞泉 「ふらり」の意味・読み・例文・類語

ふらり

[副]
力なく揺れるさま。よろめくさま。「立ち上がったとたんふらりとする」
前ぶれも目的もなく、気軽に出かけたり、やって来たりするさま。「ふらりと旅に出る」
[類語](2ふらっとぶらりふらふらぶらぶら飄飄ひょうひょうひょいひょっこり突然打ち付けぶっつけにわか出し抜け急遽きゅうきょ短兵急不意忽然こつぜん俄然突如いきなりふと矢庭にふいと唐突ふっとついついついついとつとひょっとはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずも時ならずたちま卒然やぶから棒寝耳に水突発的発作的反射的青天の霹靂へきれき

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精選版 日本国語大辞典 「ふらり」の意味・読み・例文・類語

ふらり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 物がゆれ動いたり、足がふらついたりするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「ふらりとするぞくゎんす成けり 大ふぐり身をば自在にもちかねて」(出典:俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇)
  3. 予期しない事態や、意識しない動作様子を表わす語。
    1. [初出の実例]「この吾が顔を、うつしたる鏡を、ふらりとなげて」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  4. はっきりとした目的もなく突然、出て行ったりやって来たりするさまを表わす語。ぶらっと。ぶらり。
    1. [初出の実例]「ふらりと出る祇薗松原 下帯や二条三条さかるらん〈貞因〉」(出典:俳諧・物種集(1678))

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