めげる(読み)メゲル

デジタル大辞泉 「めげる」の意味・読み・例文・類語

め・げる

[動ガ下一][文]め・ぐ[ガ下二]
気力が失われる。負ける。ひるむ。「逆境にも―・げずがんばる」「へまをやらかしてすっかり―・げる」
こわれる。欠け損じる。
「かやうの類ごろつきて―・げるをかまはず」〈浮・五人女・五〉
[類語](1参る弱る困る困り果てる往生する閉口する辟易へきえきするへこたれるを上げるへたばるへばる挫けるおじける屈する砕ける負けるくずおれる気を落とす気が抜ける張り合いが抜ける力を落とす肩を落とす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「めげる」の意味・読み・例文・類語

め・げる

  1. 〘 自動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]め・ぐ 〘 自動詞 ガ下二段活用 〙
  2. こわれる。欠け損じる。くだける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「ふしふしにかねをふせたる竹なれはつくともめけし鑓のなかえは」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)九)
  3. 気が弱る。元気がなくなる。ひるむ。萎縮(いしゅく)する。
    1. [初出の実例]「酒さへ呑まして下されば、それにめげるのではござりませぬ」(出典:歌舞伎・壮平家物語(1806)二番目)
    2. 「濃かな肉が、程よく色づいて、強い日光に負(メ)げない様に見える上を」(出典三四郎(1908)〈夏目漱石〉三)

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