改訂新版 世界大百科事典 「リウトプランド」の意味・わかりやすい解説
リウトプランド
Liutprand
生没年:?-744
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ランゴバルド国王(在位712~744)。ロターリ王(在位636~652)の立法事業とイタリア統一政策を継承し、ビザンティン帝国がイスラムの攻撃にさらされていたのを好機に、ビザンティン勢力をイタリアから一掃しようとし、またローマ教皇および独立性の強いベネベント、スポレトらのランゴバルド系諸侯を強力な統制下に置こうと試みた。この政策が成功するためには、フランク王国に中立的態度を保たせる必要があり、リウトプランドは、フランク宮宰カール・マルテルの対アラブ戦争を軍事的に支援して、フランクとの友好関係を維持しようと努めたが、彼の治世に高揚をみたランゴバルドの部族意識も、その死とともに急速に弱まった。
[平城照介]
クレモナの司教。外交官、歴史家。北イタリアのランゴバルド系の名門の生まれ。ベレンガル2世の使節としてビザンティン帝国の首都コンスタンティノープルに派遣され、ついでドイツのオットー1世(大帝)に仕えて、そのイタリア政策に参画した。『報復の書』『オットーの書』『コンスタンティノープル使節記』などの著書は、時の歴史を知るための重要な史料である。
[出崎澄男]
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