リモートアクセス(読み)りもーとあくせす(英語表記)remote access

翻訳|remote access

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リモートアクセス」の意味・わかりやすい解説

リモートアクセス
りもーとあくせす
remote access

任意のネットワークコンピュータに、専用回線やインターネットを経由して、離れた位置から他のコンピュータがアクセスして利用すること。狭義には、企業内のネットワーク(LAN(ラン))に社内にいるときと同様のネットワークアクセスを社外からも可能にすることをさす。広義には、インターネットバンキングクラウドサービスなどの利用も含む。遠隔地にいてもネットワークを介してデータなどの参照、操作、アプリケーションの利用が可能になるため、業務の効率化やコストダウンができ利便性が増す。ただし、通信速度などにより、操作に制限が生じたり、接続一定手続が必要になったりすることもある。

 専用回線利用に比べ、インターネット経由でリモートアクセスを使用する場合は、より厳しいセキュリティ対策が必要となる。具体的には、VPNSSLといった暗号化通信技術を利用することが多い。携帯端末による通信が未熟であった2000年代なかば以前は、リモートアクセスには専用回線が必須(ひっす)であったが、その後のインターネット通信や暗号化の技術の発達により、広く安価に実現できる環境が整備されるようになった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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