レーワルデン(読み)れーわるでん(英語表記)Leeuwarden

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レーワルデン」の意味・わかりやすい解説

レーワルデン
れーわるでん
Leeuwarden

オランダ北部、フリースラント州の州都で、商工業都市。人口8万9453(2001)。周辺が古いポルダーであるため、農業地帯の中心として牛市(いち)など農畜産物の取引が盛んで、食品衣類楽器光学などの工業も立地する。町は11世紀に起源を有し、1435年に都市権を獲得、16~18世紀には金・銀細工で栄えた。市内には元のフリースラント総督邸や、18世紀の市庁舎、銀器を多数所蔵するフリースラント博物館などがある。

[長谷川孝治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーワルデン」の意味・わかりやすい解説

レーワルデン
Leeuwarden

オランダ北部,フリースラント州の州都。かつてはミデル海 (13世紀に始った干拓により消滅) の港町であった。 1435年に都市権獲得。 1504年にフリースラントの首都となり,82年から 1747年までは,現オランダ王室の祖先にあたるオランニェ家 (当主は代々北部七州の総督の地位にあった) の居地であった。 16~18世紀には特に金銀細工の中心地としても知られた。市庁舎 (1724) ,重量検定所 (1598) などの歴史的建築物が残存する。現在は重要な牛市場があり,酪農製品の製造が盛んで,機械,金属木工,紙製品などの工業も行われる。人口8万 6405 (1992推計) 。

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