デジタル大辞泉
「ワランガル」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ワランガル
Warangal
インド南部,テランガナ州北東部の都市。ハイデラバードの北東約 110kmの高地に位置する。12世紀に栄えたカーカティーヤ王国の首都で,市域南東にあるワランガル要塞はかつて二つの城壁が取り囲んでいたが,現在は外壁の一部と内壁の四つの石門が残されているだけである。要塞の西にはクシュ・マハルと呼ばれる 14世紀の謁見所がある。市域北西のハナムコンダには,千本柱寺院とも呼ばれる 1162年建立のルドレシュワラ・スワーミ寺院がある。北東約 60km郊外のムルグ地区パランペット村にはカーカティーヤ王国時代のルドレシュワラ寺院(ラマッパ寺院)があり,2021年に世界遺産の文化遺産に登録された。ワランガルは絨毯,毛布,絹製品をおもに製造する商工業の中心地で,南のアンドラプラデーシュ州ビジャヤワーダと北のマハーラーシュトラ州チャンドラプルとそれぞれ鉄道で結ばれ,ハイデラバードとは国道でつながっている。医学,工学,芸術の単科大学がある。人口 61万5998(2011)。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ワランガル
Warangal
インド中東部,アーンドラ・プラデーシュ州北部の都市。別名ハナムコンダHanamkonda。人口53万0636(2001)。デカン高原東端部のゴーダーバリー川とクリシュナー川との分水域に位置し,周辺からのモロコシ,米,ラッカセイ,皮革などを集散する。印刷,製本,手織じゅうたんの生産で名高い。1160年代に建立された1000本の石柱をもつヒンドゥー教寺院も著名。12~14世紀にこの地方に栄えたカーカティーヤ朝の首都で,南東8kmには1310年にデリーのムスリム王朝ハルジー朝に征服された当時の城塞と城市の遺跡が残る。
執筆者:応地 利明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ワランガル
わらんがる
Warangal
インド南部、アンドラ・プラデシュ州北東部の古都。人口52万8570、周辺部を含む人口57万7190(2001)。州都のハイデラバードの北東136キロメートルにあり、ワランガル県の政治、経済の中心地。じゅうたんや毛布、絹織物と皮革製品の生産で有名である。近年では米、綿花栽培など農業の発展もみられる。12~14世紀に南インドに栄えたカーカティーヤ朝の首都で、当時のサウザンド・ピラー寺院などが残っている。
[中里亜夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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