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アジア主義 アジアしゅぎ

世界大百科事典 第2版の解説

アジアしゅぎ【アジア主義】

敗戦までの近代日本に一貫して見られる対外態度の一傾向。さまざまな政治的立場と結びつき,かつ日本の国際的地位の変化につれてたえず具体的内容が変化しているので,きわめて複雑でとらえがたい。しかし,中国などアジア諸国と連帯して西洋列強の圧力に対抗し,その抑圧からアジアを解放しようといった主張を掲げつつ,意識的または無意識的に,列強のアジア侵出に先制して,もしくはそれにとって代わって,日本をアジアに侵出させる役割を果たした点に,最大の特徴がある。

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大辞林 第三版の解説

アジアしゅぎ【アジア主義】

欧米列強の侵出に対して、アジアは連帯して対抗すべきであるとする主張。日本の対外侵略を正当化するイデオロギーとなった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アジア主義
アジアしゅぎ

大アジア主義」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内のアジア主義の言及

【大アジア主義】より

…欧米列強のアジア侵略に対して,アジアの団結を図ろうとする主張。アジア主義,パン・アジア主義などとほぼ同義に用いられている。明治の初期における民権論と国権論,欧化主義と国粋主義の対立は,日本の膨張主義が生み出したものであり,この風潮のなかから大アジア主義は生み出されてきたといえる。…

【脱亜論】より

…福沢諭吉が書いた1885年3月16日の《時事新報》社説。最近この論文ないし題名を基として,脱亜主義(脱亜論)をアジア主義(興亜論)に対置し,両者を近代日本の対外論を貫く二つの主要な潮流もしくは傾向ととらえようとする見方が広がってきている。 福沢の《脱亜論》はわずか2000字余りの短文だが,簡単に紹介しにくいあいまいさがある。…

【中国】より

…そしてその意識にとって,本来連帯の中核たるべき中国の現状は,何ともじれったいかぎりであった。いわゆる〈右翼〉の源流の一つに,このようなアジア主義の意識があったことは否定すべきではない。やがて大勢は,侵略に抵抗するための侵略,という大義名分に滔々として流れてゆく。…

※「アジア主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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