アステラス製薬(読み)あすてらすせいやく

共同通信ニュース用語解説 「アステラス製薬」の解説

アステラス製薬

山之内製薬藤沢薬品工業が2005年4月に合併して発足した国内2位の製薬会社医療用医薬品に特化し、患者数が多いにもかかわらず有効な治療法が確立していないがんなどの新薬開発を強化している。昨年末には眼病治療に取り組む米企業を買収し、収益源の拡大にも取り組んでいる。2015年3月期の連結売上高は1兆2472億円、従業員数は約1万7千人

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アステラス製薬」の意味・わかりやすい解説

アステラス製薬(株)
あすてらすせいやく

医療用医薬品の大手メーカー。2005年(平成17)山之内製薬(1923創業)と藤沢薬品工業(1894創業)が合併して誕生した。資本金1030億円(2008)、売上高9726億円(2008。連結ベース)。

 山之内製薬は1923年(大正12)大阪に山之内薬品商会として創業。1925年に神経痛・リウマチ治療剤「カンポリジン」を発売し、医薬品メーカーとしての基礎を築く。1940年(昭和15)山之内製薬と社名変更。第二次世界大戦後の復興期には海外から積極的に技術を導入、1964年(昭和39)中央研究所を開設、そこでの研究開発をもとに自社開発医薬品を続々と発売した。1986年に山之内アイルランド(現アステラスアイルランド)を設立。日本の製薬企業としてヨーロッパ初の原薬生産工場をアイルランドに建設、1988年より稼動している。1990年代にはヨーロッパ、アメリカ、アジアの3極で、研究開発から製造・販売にわたる体制づくりを進めた。藤沢薬品工業は1894年(明治27)大阪に藤澤商店として創業。1943年藤沢薬品工業と社名変更した。1962年には台湾藤沢薬品を設立、その後海外拠点をアジア、北米、ヨーロッパに広げ、新薬を次々に開発した。1971年に発売した抗生物質「セファメジン」、1993年(平成5)に発売した免疫抑制剤「プログラフ」は世界的に高い評価を得た。2004年10月合併に先がけ両社の一般用医薬品事業を統合し、ゼファーマを設立。同社はアステラス製薬の子会社となったが、2006年に第一三共へ売却され、翌2007年に第一三共のグループ会社、第一三共ヘルスケアに吸収合併された。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「アステラス製薬」の意味・わかりやすい解説

アステラス製薬[株]【アステラスせいやく】

2005年4月に山之内製薬藤沢薬品工業が合併して発足した製薬会社。2006年大衆薬事業を手掛ける子会社ゼファーマを第一三共に売却,医療用医薬品への集中を図る。主力商品は免疫抑制剤〈プログラフ〉や消化性潰瘍・胃炎治療剤〈ガスター〉,高コレステロール血症治療剤〈リピトール〉など。本社東京,研究所茨城県つくば市ほか。2011年資本金1030億円,2011年3月期売上高9539億円。売上構成(%)は,医薬品100。海外売上比率は44%。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「アステラス製薬」の解説

アステラス製薬

正式社名「アステラス製薬株式会社」。英文社名「Astellas Pharma Inc.」。製薬業。大正12年(1923)前身の「山之内薬品商会」創業。昭和15年(1940)「山之内製薬株式会社」設立。平成17年(2005)「藤沢薬品工業株式会社」を吸収合併し現在の社名に変更。本社は東京都中央区日本橋本町。医療用医薬品で国内トップクラス。免疫抑制剤などが主力。東京証券取引所第1部上場。証券コード4503。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アステラス製薬」の意味・わかりやすい解説

アステラス製薬
アステラスせいやく
Astellas Pharma Inc.

医薬品,食品,医薬関連品の製造・販売会社。 2005年4月藤沢薬品工業山之内製薬とが経営統合して誕生。本社東京都中央区。

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