第一三共(読み)だいいちさんきょう(英語表記)Daiichi Sankyo Company, Limited

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第一三共」の意味・わかりやすい解説

第一三共
だいいちさんきょう
Daiichi Sankyo Company, Limited

医薬品メーカー。2005年医薬品大手の三共,第一製薬の 2社が経営統合し,両社を完全子会社とする共同持株会社として設立。2007年両社を吸収合併し,事業会社に移行した。事業内容は医薬品などの製造,販売,輸出入。医薬部外品や化粧品などの製造・販売を手がける第一三共ヘルスケアをはじめ,国内外に数多くの子会社や関連会社を有する。三共は 1899年三共商店として創立,1913年三共株式会社に改組。1916年東京製薬,1919年サトウライト,1920年内国製薬を合併。1910年,のちに学術顧問を務める鈴木梅太郎ビタミンB1を抽出し,1912年に「オリザニン」の名で発売。1951年にはクロラムフェニコールの国産化に成功した。第一製薬は 1915年匿名組合アーセミン商会として創業,1918年第一製薬株式会社に改組。医家向けが中心で,合成抗菌剤で国内シェアトップを誇った。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「第一三共」の解説

第一三共

正式社名「第一三共株式会社」。英文社名「DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED」。製薬業。平成17年(2005)「三共株式会社」と「第一製薬株式会社」が経営統合し持株会社として設立。本社は東京都中央区日本橋本町。製薬大手4社の一角医療用医薬品主力血圧降下剤・高脂血症薬・骨関連疾患治療薬など。東京証券取引所第1部上場。証券コード4568。

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