第一三共(読み)だいいちさんきょう

百科事典マイペディア 「第一三共」の意味・わかりやすい解説

第一三共[株]【だいいちさんきょう】

2005年9月,三共[株]と第一製薬が経営統合してできた共同持株会社売上高は国内業界2位。高脂血症治療薬メバロチン,降圧剤オルメサルタン,抗菌剤クラビットなどが主柱。2006年3月,アステラス製薬[株]が全額出資する一般用医薬品事業子会社ゼファーマ(本社東京)の買収を発表,大衆薬事業にも注力。2006年4月,両社のヘルスケア事業を統合した第一三共ヘルスケア[株]が営業を開始。2007年4月までに海外子会社の統合などを行い,完全統合を目指す。新薬開発には巨額の開発資金が必要とされるなか,国内および海外市場での競争力強化,そしてファイザーなど海外の巨大製薬会社の日本市場進出に対応するための大型合併として注目された。本社東京。2011年資本金500億円,2011年3月期連結売上高9673億円。売上構成(%)は,医薬品・第一三共グループ82,医薬品・ランバクシーグループ18。海外売上比率51%。
→関連項目アステラス製薬[株]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第一三共」の意味・わかりやすい解説

第一三共
だいいちさんきょう
Daiichi Sankyo Company, Limited

医薬品メーカー。2005年医薬品大手の三共,第一製薬の 2社が経営統合し,両社を完全子会社とする共同持株会社として設立。2007年両社を吸収合併し,事業会社に移行した。事業内容は医薬品などの製造,販売,輸出入。医薬部外品や化粧品などの製造・販売を手がける第一三共ヘルスケアをはじめ,国内外に数多くの子会社や関連会社を有する。三共は 1899年三共商店として創立,1913年三共株式会社に改組。1916年東京製薬,1919年サトウライト,1920年内国製薬を合併。1910年,のちに学術顧問を務める鈴木梅太郎ビタミンB1を抽出し,1912年に「オリザニン」の名で発売。1951年にはクロラムフェニコールの国産化に成功した。第一製薬は 1915年匿名組合アーセミン商会として創業,1918年第一製薬株式会社に改組。医家向けが中心で,合成抗菌剤で国内シェアトップを誇った。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「第一三共」の意味・わかりやすい解説

第一三共(株)
だいいちさんきょう

製薬会社。2005年(平成17)9月、製薬業界大手の三共(1899設立)と第一製薬(1915設立)の事業統合により持株会社として設立。2社は持株会社傘下の100%子会社となった。2007年4月に両社を吸収合併し、医薬品事業を統合、事業持株会社へ移行した。主要子会社に第一三共ヘルスケアがある。2006年アステラス製薬傘下であった一般医薬品事業会社ゼファーマの全株式を取得、翌07年ゼファーマは第一三共ヘルスケアに吸収合併された。第一三共の資本金500億円(2008)、売上高8801億円(2008。連結ベース)。

[編集部]

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「第一三共」の解説

第一三共

正式社名「第一三共株式会社」。英文社名「DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED」。製薬業。平成17年(2005)「三共株式会社」と「第一製薬株式会社」が経営統合し持株会社として設立。本社は東京都中央区日本橋本町。製薬大手4社の一角。医療用医薬品が主力。血圧降下剤・高脂血症薬・骨関連疾患治療薬など。東京証券取引所第1部上場。証券コード4568。

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