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アナナス Ananas; ananas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アナナス
Ananas; ananas

本来はパイナップル属の属名であるが,日本の園芸界ではパイナップル科のうちで観葉植物として栽培されているものを一般にアナナスという。多くは熱帯アメリカ原産で乾燥や寒さに強いので最近広く普及するようになった。おもなものにヨウラクアナナス,インコアナナストラフアナナスなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

アナナス

元来はパイナップルの別名だが,最近では多種類のパイナップル科の観葉植物の総称として用いられる。ほとんどが熱帯アメリカ原産。栽培は比較的容易で,ミズゴケ植えにし,開花後株元から出る新芽をはずして差し替え,苗を更新させる。花を出した株からは花穂はもう出ない。以下,おもな種をあげる。アカントスタキス・ストロビラセア(マツカサアナナス)は,長さ約4cmの橙黄色,松笠状の花穂をつける。アナナス・ナナスは園芸上ミニパイナップルとも呼ばれ,細い花茎の先に長さ4cm前後のパイナップル型集合果をつける。アナナス・ブラクテアタス・ストリアタスは,やはり小型の集合果をつけるが,葉に黄白色の覆輪が入る。パイナップル(アナナス・コモーサス)そのものにも,葉に覆輪の入る園芸品種がある。エクメア・フルゲンス(サンゴアナナス)は,先端が青みを帯びた粒状の赤い花を円錐花序に多数つける。エクメア・ファッシアータは桃色の包葉が美しい。エクメア・チャンティニーは銀白色の横縞(よこじま)が入る濃緑色の葉をもち,花穂は分枝する。フリーセア・スプレンデンス(トラフアナナス)は筒状に抱き合った暗緑色の葉の裏に紫褐色の幅広い横紋があり,長い剣状の穂状花穂は緋紅(ひこう)色の包葉がいつまでも美しい。フリーセア・カリナータ(インコアナナス)は長い花柄の先に扁平な花穂がつき,包葉は赤と黄緑との2色になる。ティランドシア・キアネア(ハナアナナス)は細い線状の葉で,平べったい穂状花序の桃色をした包葉から青紫色の大きな花を咲かせる。ティランドシア・ウスネオイデス(サルオガセモドキ)は,地衣類のサルオガセに似た種で,吊り鉢にして観賞される。近年〈エアープランツ〉と称して売られているのはこの属(ティランドシア)の植物である。クリプタンサス・ゾナタス(トラフヒメアナナス)は暗緑色の葉に褐色でぎざぎざの横紋がはいり葉縁は波状をなす。この類はみな割合に小型で家庭向き。グズマニア・マグニフィカは葉心に真赤な革質の包葉が星形に並び,その中に白い花がつく。ネオレゲリア・カロリナエ・トリカラーはつやのある濃緑色の葉に象牙(ぞうげ)色の縦縞(たてじま)がはいり,葉心部は,ばら〜紅色を帯び,花色は紫で,縁が白い。このほか,ビルベルギア,ブロメリア,ディッキア,ニズラリウム,ポルテア,ケスネリアなどの属の植物も,よく栽培されている。
→関連項目観葉植物熱帯植物パイナップル

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世界大百科事典 第2版の解説

アナナス【ananas】

単子葉植物パイナップル科の多年草の総称(イラスト)。花や葉がきれいなため多くの種が観賞用に栽培されている。多くは短い茎に半円筒状で鋸歯のある硬質の葉を放射状にむらがりつける草本。しばしば葉の基部は相互に抱きあい貯水槽(タンク)を形成し,葉の表面に生えた多細胞の楯状の毛(吸収毛)が,貯水槽や雨水から水分や養分を吸収する役割をする。花序には宿存性の美しい色の苞葉が発達することが多い。花は3枚の宿存する外花被片と,開花後は枯れ落ちる花弁状の3枚の内花被片を有する。

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大辞林 第三版の解説

アナナス【ananas】

パイナップルの別名。 [季] 夏。
パイナップル科に属する観葉植物。サンゴアナナス・インコアナナスなど。

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