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アポロドロス アポロドロスApollodōros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アポロドロス
Apollodōros

古代ギリシアの画家。前5世紀後半アテネで活躍。プリニウスによると,従来の線的描写を改革し,色彩の混合による陰影描法を展開,ギリシア絵画の発展にきわめて重要な貢献をした。このため彼はスキアグラフォス,すなわち「陰影の画家」と呼ばれる。作品は現存しないが古い文献によると,『オデュッセウス』『祈る司祭』などがある。

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百科事典マイペディアの解説

アポロドロス

前2世紀のギリシアの文献学者。ギリシア神話の集成である《ビブリオテケ》(《ギリシア神話》)の著者とされるが誤伝。他に《年代記》《古語注解》など。

アポロドロス

2世紀初めに活躍した帝政ローマ時代の建築家。ダマスカス生れといわれる。トラヤヌス帝の依頼でトラヤヌス浴場,ドナウ橋(鉄門付近)などを手がけ,特に有名なのはトラヤヌスのフォルムで,そこに建設された巨大なトラヤヌスの円柱は現存している。

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世界大百科事典 第2版の解説

アポロドロス【Apollodōros】

前2世紀アテナイの学者。生没年不詳。アレクサンドリアで碩学サモトラケのアリスタルコスの下に学び,後ペルガモン,アテナイで学究活動を続けた。著述は多岐にわたるが,(1)トロイア戦争(前1184)から前144年までの歴史を編年体の詩文でつづった《年代記》,(2)合理主義的見地から古代ギリシア宗教を論じた《神論》,(3)古代の文学作品における地理歴史的言及についての批判研究,(4)エピカルモスならびにソフロンの作品注釈,(5)《古語注解》など。

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大辞林 第三版の解説

アポロドロス【Apollodōros】

前180頃~?) ギリシャのアテナイの学者。紀元後一あるいは二世紀の編纂になると見られる、伝来のギリシャ神話・伝説を包括的に要約した「ギリシャ神話」が彼の名で伝存。

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世界大百科事典内のアポロドロスの言及

【ゼウクシス】より

…小アジアのヘラクレイアに生まれ,アテナイで活躍。スキアグラフォス(陰影画家)とも呼ばれたアポロドロスApollodōros(前430‐前400ころ活躍)の門下と伝えられる。徹底した写実の技法を用いることにより当代の最も著名な画家となった。…

【ギリシア神話】より

…ヘロドトスの歴史書,時代は下るがパウサニアスの《ギリシア案内記》はときに貴重な地方的神話伝説を伝えてくれる。神話を主題的に総合して語ったものにアポロドロスの《ギリシア神話》がある。先述の経緯で,ローマの作家も資料として無視しえない。…

【ゼウクシス】より

…小アジアのヘラクレイアに生まれ,アテナイで活躍。スキアグラフォス(陰影画家)とも呼ばれたアポロドロスApollodōros(前430‐前400ころ活躍)の門下と伝えられる。徹底した写実の技法を用いることにより当代の最も著名な画家となった。…

※「アポロドロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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