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アラトス Aratos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラトス
Aratos

[生]前315頃.キリキア,ソロイ
[没]前240/前239. マケドニア
ギリシアの詩人。ヘレニズム時代の教訓詩詩人の代表者。アテネでカリマコスと知合い,前 276年マケドニア王アンチゴノスの宮廷に招かれ,王の結婚を賛歌によって祝した。のちシリアのアンチオコスの宮廷を訪れたが,晩年マケドニアに戻った。主著『現象』 Phainomenaは天体の位置と運動,天候の予兆について歌った 1154行の叙事詩で,天体現象の科学的記述としてではなく,美しい星の伝説集として文学的価値が認められる。発表と同時に有名になり,キケロをはじめ多くのローマ人によってラテン語に翻訳された。

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世界大百科事典 第2版の解説

アラトス【Aratos】

前315ころ‐前240か239
ギリシアの詩人。《現象》と題する詩の作者。この詩は現存する。キリキアのソロイに生まれ,アテナイストア派の祖ゼノンの教えを受けた。その後,マケドニアのアンティゴノス2世の客となった。王の結婚の祝歌を作り,王のケルト人に対する戦勝を《パンへの賛歌》と題する詩の中でたたえたと伝えられている。その後シリアへ行き,アンティオコス王の宮廷で《オデュッセイア》を校訂したと言われている。再びマケドニアに帰り,同地で死去。

アラトス【Aratos】

前271‐前213
古代ギリシアの政治家。シキュオンの出身。前264年,父が殺害されアルゴスに逃れる。前251年に帰国して僭主支配を倒し,アルゴスをアカイア同盟に加盟させた。この後プトレマイオス3世の援助を受けて,指導者となり同盟を拡大させた。反マケドニア政策をとって,前243年にマケドニア軍をコリントスから撤退させ,前229年にはアルゴスとアテナイの解放に貢献する。しかし,前227年にクレオメネス3世の率いるスパルタ軍に敗れ,その対外政策は全面的変更を余儀なくされた。

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大辞林 第三版の解説

アラトス【Arātos】

前315頃~前240(239)) ギリシャの詩人。小アジア南部出身。唯一現存する叙事詩「天界現象」は、ローマ人にも愛好されキケロらによってラテン語訳された。

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世界大百科事典内のアラトスの言及

【アカイア同盟】より

…その後解体され,前280年に四つの都市が集まって再結成された。前251年シキュオンが加わることによってアラトスという卓越した指導者を得,その勢力は著しく拡大した。その後マケドニア王国に従属,さらにアイトリア同盟との同盟市戦争(前219‐前218)で弱体化した。…

※「アラトス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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