ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
アルジェリア民族解放戦線
アルジェリアみんぞくかいほうせんせん
Front de Libération Nationale; FLN
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略称FLN。対仏武装闘争によってアルジェリアを独立に導いた民族解放組織。アルジェリアの独立後は唯一の合法政党として、大衆を組織化し社会主義国家建設を指導する役割を果たしてきた。1954年11月「統一と行動の革命委員会」を母体に結成され、ただちに対仏武装解放闘争を開始。1956年8月には綱領を採択するとともに、革命全国評議会、調整・執行委員会、軍管区を設置するなど組織上の整備を行った。1958年9月エジプトのカイロにF・アバスを首班とするアルジェリア共和国臨時政府を樹立、国際世論のいっそうの支持を求めて積極的な活動を展開し、ついにフランスの譲歩をかちとり、1962年7月アルジェリアの独立を達成した。独立後、執政党としてのFLNの役割は確固たるものとなったが、さらに1979年1月の党決議によって、解放戦線書記長(中央委員会により選出)が自動的に共和国大統領に就任すると定めるなど、党の国家機関化を進めた。しかし冷戦終結直前の1989年2月、世界的な民主化時代の到来に先駆けて憲法改正を実施、複数政党制に移行した関係で、1991年12月に行われた同国初の民主選挙第1回投票(第2回投票は無期延期)では3位と低迷し、激しい地盤沈下ぶりを示した。その後、1997年に行われた複数政党制による総選挙では、国民議会(下院、定数380)選挙で64議席を獲得して第三党となり、40の閣僚ポストのうち7ポストを獲得して連立政権に加わった。
[小田英郎]
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アルジェリアの民族運動組織,政党。民族主義運動の左派ベン・ベラらが1948年頃組織した非合法組織「OS:特別機関」を中核とし,54年武装独立闘争を展開するために結成。やがてほとんどすべての政治団体がこれに加わった。その武装部隊を民族解放軍と呼ぶ。独立後は唯一の政党として国家を運営,労働組合や女性運動を大衆組織として指導したが,しだいに特権階層化した。89年の複数政党化以後,FIS(フィス)(イスラーム救済戦線)に代表されるイスラーム勢力の批判を浴び,国民の支持を失った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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