旧ソ連有数の数学者。スイスのホップHeinz Hopf(1894―1971)との共著『位相幾何学Ⅰ』Topologie Ⅰ(1935)で有名。医師の子としてボゴローツク(現、ノギーンスク)に生まれ、音楽その他教養が広く、水泳を好んだ。13歳のときロバチェフスキーの幾何を知って感激し、モスクワ大学に入学した17歳のとき、カントルの『超限集合論』を読んでさらに感動し、19歳のとき早くもボレル集合の濃度の問題解決で数学界にデビュー、一躍名をあげた。25歳からの3年間、ウリソーンと親密な行動をともにした期間に位相空間の基礎的研究をし、のちに一般位相幾何、次元論など多くの基礎的研究を行った。多くの知己をもち、ヒルベルトにも近づき、オランダのブラウアーLuitzen Egbertus Jan Brouwer(1881―1966)、ドイツのネーターと親しく、同国人ではとくにコルモゴロフが親しかった。若い数学者も多く養成している。
彼は、師弟関係は親子と同じ終生的なものだが、ときに相克が深刻になる場合があるといい、彼自身と大学時代の師ルージンН.Н.Лузин(1883―1950)との相克、ブラウアーとヒルベルトとの相克を例としてあげている。その自伝Pages from an autobiographyは、数学者のみならず、心理学者にとっても貴重な資料であろう。
[寺阪英孝]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…文化層は上部更新世の砂質粘土層中に包含され,遺跡のうちには何枚もの文化層をもつ多層位の遺跡がある。コスチョンキI,アレクサンドロフ,テリマンスク,ボルシェボIの多層位遺跡はヨーロッパの旧石器遺跡の中でも卓越した内容をもっている。遺跡群のなかでコスチョンキIがもっとも早く1879年にI.S.ポリャコフにより発見された。…
※「アレクサンドロフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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