アンギーナ(英語表記)angina

翻訳|angina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンギーナ
angina

急性扁桃炎のこと。一般に口蓋扁桃急性炎症をいう。頭痛,全身倦怠,高熱 (39~40℃) で始り,扁桃は発赤,腫脹し,ろ胞に一致して小膿栓を生じやすい。これをろ胞性扁桃炎という。白い斑点が腺窩に一致してできるものもある。起炎菌は,レンサ球菌,ブドウ球菌,肺炎球菌などであるが,猩紅熱性アンギーナにみられるように,β型溶連菌によるものでは炎症が激しく,腎炎や心内膜炎,リウマチ熱などの合併症を起しやすい。そのほか麻疹,水痘,天然痘などのウイルスによるものや,ジフテリアによるものもある。

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百科事典マイペディアの解説

アンギーナ

急性扁桃炎,口峡(こうきょう)炎ともいう。口蓋(こうがい)扁桃や咽頭の急性炎症により,気道がせばめられた状態。原因となる細菌は,β溶血性連鎖球菌(溶連菌),ブドウ球菌,肺炎菌などだが,最も普通にみられるのは単純性アンギーナで,風邪,インフルエンザなどのウイルス感染によって,口蓋扁桃およびその周囲組織に炎症を起こす。症状は発熱,咽頭痛などではじまり,扁桃は発赤,腫脹(しゅちょう)し,ひどくなると灰白色の偽膜(ぎまく)が生じる。炎症が喉頭に及ぶと呼吸困難を生じたり,扁桃周囲炎,腎炎,心臓弁膜症,中耳炎などの合併症を起こすことがある。→扁桃炎
→関連項目白血球増加症

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世界大百科事典 第2版の解説

アンギーナ【angina】

かつて扁桃炎として呼びならわされたもの。現在では医学的に習慣性アンギーナhabitual angina,習慣性扁桃炎という場合以外には,耳鼻咽喉科領域ではあまり使われていない。習慣性アンギーナとは,年2,3回あるいは数回,急性化をくりかえす扁桃の炎症で,平常は慢性的な経過をとる。青少年期に多発し,発作時にのどの痛みがはげしく,高熱,寒けを伴い,顎下部や頸部のリンパ節がはれ,腎炎やリウマチなど2次的疾患の病巣となりやすい。

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大辞林 第三版の解説

アンギーナ【Angina】

絞扼こうやく感を起こす疾患の総称。
のどの口峡部の急性炎症。口峡炎こうきようえん
狭心症。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンギーナ
あんぎーな
angina

語源は、「けいれん性で息の詰まるような」、あるいは「窒息するような痛み」という意味のラテン語で、そのような痛みを伴う疾患や状態に対して古くから使われた。腹部アンギーナとかヒステリー性アンギーナなどの名称が残っているが、ほとんど使用されないものが多い。現在では、もっぱら狭心症という意味で使われるほかは、特殊な咽頭(いんとう)炎、たとえば比較的深い潰瘍(かいよう)をつくるが予後のよいワンサンアンギーナVincent anginaなどが使われているにすぎない。[河村正三]

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世界大百科事典内のアンギーナの言及

【扁桃炎】より

…風邪,過労,睡眠不足ならびに塵埃(じんあい),ガスの吸入などがおもな誘因となる。 急性扁桃炎はかつてアンギーナと呼ばれていたもので,咽頭痛,高熱,寒け,頭痛,全身倦怠感などを訴え,年数回くりかえすものを習慣性アンギーナと呼び,青少年に多い。急性扁桃炎は,炎症の範囲ならびに程度によって下記の四つに分けられる。…

※「アンギーナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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