アントラキノン染料(読み)アントラキノンせんりょう

大辞林 第三版の解説

アントラキノンせんりょう【アントラキノン染料】

アントラキノンの誘導体である染料の総称。色調が鮮やかで、耐光度が高い。建染め染料として用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

アントラキノン染料【アントラキノンせんりょう】

アントラキノン核を含む染料で,多くはアントラキノンから誘導される。日光や洗濯に強く,色調も豊か,鮮明な高級染料で,アゾ染料と並んで重要。化学構造としては,アントラキノン単環の分散染料および酸性染料,多環の建染染料がある。アゾ染料に比して高価なため,日本では全染料中の使用比率は低い。

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世界大百科事典 第2版の解説

アントラキノンせんりょう【アントラキノン染料 anthraquinone dye】

アントラキノンを出発原料として製造される染料で,一般に性能の優れた高級染料が多い。染色特性からみると,分散染料,酸性染料,建染染料などがおもなものであり,かつて用いられたアリザリン系の媒染染料は近年ほとんど使用されなくなった。化学構造としては,分散染料および酸性染料がアントラキノン単環なのに対し,建染染料は多環である。ポリエステル繊維を染める分散染料はアミノアントラキノン類が基本であるが,これにスルホン酸基が入ると羊毛を染める酸性染料となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アントラキノン染料
あんとらきのんせんりょう
anthraquinone dyes

アントラキノン核を有する染料の総称。塩基性染料、酸性染料、酸性媒染染料、分散染料、バット染料、反応染料など、アゾ染料とともに染料の重要な部分を占めている。ことに1,4-ジアミノアントラキノン誘導体は小分子で青から緑に発色するので、深色の分散染料として重要である。アントラキノン核がきわめて安定であるので、一般に堅牢(けんろう)で高級な染料である。[飛田満彦]

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世界大百科事典内のアントラキノン染料の言及

【酸性染料】より

…このなかには染色性の優れた1:1型金属錯塩染料,1:2型金属錯塩染料が含まれる。アントラキノン染料は青,紫,緑などの深色系で,色は鮮明で堅牢であるが,着色力がアゾ系より劣りまた高価である。酸性染料は品種の多い部属であり,羊毛,絹,ナイロン等のポリアミド系繊維の染色に用いられるばかりでなく,紙,皮革の着色,さらにレーキ化して顔料にしたり,食用色素にも用いられる。…

※「アントラキノン染料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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