イカット(英語表記)〈インドネシア〉ikat

世界大百科事典 第2版の解説

イカット【ikat】

世界各地の〈〉を総称する用語。語源はマレー語の〈縛る〉とか〈括(くく)る〉を意味するムンイカットmengikatである。絣はあらかじめ文様にしたがって染め分けた絣糸を用いて織ることが大きな特徴である。その絣糸を作る最も素朴な技法がいわゆる〈括り絣〉,つまりイカットの技法である。絣糸の用い方によって,(1)経絣(たてがすり)warp ikat,(2)緯絣(よこがすり)weft ikat,(3)経および緯絣warp and weft ikat(経と緯の絣糸が別個の文様を構成するもの),(4)経緯絣(たてよこがすり)double ikat(経と緯の絣糸の重なりによって一つの模様が構成されるもの)に分けられ,さらに未開人の腰蓑などに見られるような,絣糸をそのまま垂らした状態のものを,(5)プロト(原)・イカットproto‐ikatと称する。

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世界大百科事典内のイカットの言及

【絣】より

…中国の〈飛白〉やヨーロッパで用いられるフランス語の〈シネchiné〉(まだらの意)などの名称も,同じ理由による。しかし今日では世界共通の染織用語として,〈結ぶ〉とか〈縛る〉を意味するマレー語のイカットikatという言葉が一般的に用いられる。 日本で絣織が飛躍的に発達するのは江戸時代中期以降,とくに後期から明治にかけてである。…

【絣】より

…中国の〈飛白〉やヨーロッパで用いられるフランス語の〈シネchiné〉(まだらの意)などの名称も,同じ理由による。しかし今日では世界共通の染織用語として,〈結ぶ〉とか〈縛る〉を意味するマレー語のイカットikatという言葉が一般的に用いられる。 日本で絣織が飛躍的に発達するのは江戸時代中期以降,とくに後期から明治にかけてである。…

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