ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
イダルゴ
hidalgo
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翻訳|hidalgo
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メキシコ独立運動の指導者。「独立の父」とよばれている。鉱山地帯グアナフアト州の大農園管理人の子に生まれ聖職者となった。自ら農園を購入してブドウ栽培や養蚕を始めるなど、農業や手工業の近代化に努力し、他方ではヨーロッパ思想の影響も受けた。1808年ナポレオンがスペイン本国を占領すると、メキシコのスペインからの独立を目ざす運動が起こったが、イダルゴもこれに参加した。1810年9月16日、スペイン当局の弾圧をきっかけに、教区ドローレス村の民衆に対し武装蜂起(ほうき)を呼びかけた。これを「ドローレスの叫び」という。おもに下層民衆がこれに呼応し、1か月足らずで中北部一帯を支配下に置き、奴隷解放、原住民への土地の返還などを宣言した。そして、10月には8万人に達する民衆を率いてメキシコ市に迫った。しかし、下層民衆を恐れるクリオーリョ(メキシコ生まれの白人)の協力が得られず撤退した。翌年スペイン軍の反撃を受けて捕虜となり処刑された。しかし、独立運動は部下のモレロスに引き継がれた。
[野田 隆]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…(b)中世全体を通じて移動の自由,領主選択権をもつベエトリーアス農民および奴隷(とりわけイスラム教徒奴隷)が存続しつづけた。(2)元来は騎士としての装備を自給できた自由人農民上層にすぎなかった村落騎士(民衆騎士)は中世末,伝統的な下級貴族身分であるインファンソネスと結びつき,イダルゴ層という新しい下級貴族・都市貴族身分を形成していく一方,都市部においては一般に,市民層の形成が希薄であった。(3)再征服運動の進展に伴い,モリスコ,ユダヤ人など多くの異教徒をかかえることになった。…
…その結果,13世紀以降,多くの地域で貴族の内部に階層分化が進行し,大きな所領をもつ高級貴族とこれに奉仕する下級貴族としての狭義の騎士身分の区別ができあがった。イギリスのナイトknights,フランスのシュバリエchevaliers,ドイツのリッターシャフトRitterschaft,スペインのイダルゴhidalgosなどがこの新しい騎士身分である。また,12,13世紀以来,自治都市が発展すると,市民共同体の内部でも富裕な上層市民の諸門閥が閉鎖的な〈都市貴族〉層を形成した。…
…その繁栄のあとをとどめる歴史的建造物も多く,植民地時代の雰囲気を味わえる代表的観光地で,また1732年創立のグアナフアト大学がある文化の中心。1810年イダルゴの率いる独立革命軍の手に落ちた最初の重要な都市で,彼の最期の地でもある。【栗原 尚子】。…
※「イダルゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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