旺文社世界史事典 三訂版 「イブン=バットゥータ」の解説
イブン=バットゥータ
Ibn Baṭṭūṭah
30年間にアフリカから中国まで7万5000マイルを踏破したイスラーム教徒の大旅行家
モロッコのタンジール生まれ。22歳のとき旅行に出発,エジプト・ペルシア・アラビア・シリア・小アジアからキプチャク−ハン国に渡り,コンスタンティノープルも訪れた。その後,インド・セイロン・スマトラ・ジャワから元代の泉州に達し,北京も訪れたという。帰国後,さらにスペイン・アフリカ内地も旅行し,モロッコ王の命で王の秘書に筆録させた旅行記『三大陸周遊記』は,1355年に完成した。この原本はフランスのアルジェリア征服の際に発見された。
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