インダンスレン染料(読み)インダンスレンセンリョウ

  • indanthrene color
  • indanthrene dyes
  • インダンスレンせんりょう〔センレウ〕
  • インダンスレン染料 indanthrene dye

世界大百科事典 第2版の解説

建染染料のうち,インジゴイド染料およびフタロシアニン系染料を除いた,多環式キノンを母体とするものの総称。単にスレン染料threne dyeともいう。インダンスレンはその代表的なものである。セルロース繊維用の染料として最高の堅牢度をもつ高級染料で,構造,製法が複雑で,したがって値段も高い。色調も黄~~赤~~青~緑~~黒と非常に広く,鮮明である。ドイツおよびスイスでは合成染料中の割合が20~30%に達するが,日本では少ない。

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大辞林 第三版の解説

一群の建染め染料の総称。主にアントラキノン系の染料。木綿の染色に用いられ、色彩・色調ともに変化に富み、あせにくい。スレン染料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

2-アミノアントラキノンをアルカリ融解して得られるインダンスレンブルーRSN(インダントロン)をはじめとする高級バット染料の総称。アントラセンから得られる「インジゴ様染料」Indigohnlicher Farbstoff aus Anthracenの意味で命名され、インダンスレンの名は、のちに最高級の堅牢(けんろう)度を有し色調も美しいバット染料の冠称となった(インダンスレン級という)。本来はドイツでの登録商標であり、日本ではスレン染料という。アントラキノン誘導体、縮合多環キノン誘導体など多種類のものがある。色調も青、緑から黄、黒に及ぶ多様さで、130種以上のものが出されている。ただし赤色系に難点があり、チオインジゴイド染料が赤色系のインダンスレン染料として含まれている。染料が高価であり、染色操作もむずかしいので、日本では最高級の木綿の染色などに用いられている。[飛田満彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版の解説

スレン染料ともいう.建染め染料のうち,日光,洗濯,塩素などへの諸堅ろう度がもっともすぐれ,かつ色相も鮮明な染料に与える冠称.本来,ドイツのBASF社の登録商標であったが,世界的にもっとも歴史が古いので,高級建染め染料の代表名のように使われる傾向がある.大部分は構造的にアントラキノン系に属するが,一部チオインジゴ系も加えて不足の赤色系を補っている.木綿用の最高級染料に用いられる.以下にいくつかの例を示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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