ウィレム[1世](読み)ウィレム

百科事典マイペディア 「ウィレム[1世]」の意味・わかりやすい解説

ウィレム[1世]【ウィレム】

オランダ貴族でオラニエ公。オランダ共和国独立の主導者。オランダ貴族随一の名門ナッサウ家出身で1544年にはオラニエ=ナッサウ家を継承ホラント,ユトレヒト,ゼーラント州の総督を務めたが,スペイン支配に反対して1568年蜂起,〈乞食団〉と協力して八十年戦争を開始した。1581年オランダ共和国の指導者となり,スペイン軍撃退に苦心したが,戦い半ばで暗殺された。ウィレム寡黙公とも呼ばれる。
→関連項目エグモント[伯]マウリッツ

ウィレム[1世]【ウィレム】

オランダ国王(在位1815年―1840年),ルクセンブルク大公,オラニエ=ナッサウ公。ウィレム・フレデリクとも。オランダ共和国総督ウィレム5世の子。ウィーン会議で誕生したベルギー,ルクセンブルクを含むオランダ王国の国王となる。1830年の革命によってベルギーが分離し,これに対する国民の不満が高まり1840年退位。

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