ウコン

百科事典マイペディアの解説

ウコン

インド原産で,熱帯アジアに広く栽培されるショウガ科の多年草。日本には江戸中期に渡来。根茎は太く,表面に輪状の節があり,鮮褐色。葉は楕円形で,長い柄があり,高さ30〜100cm。葉の間から高さ20cmほどの花茎を立て淡黄色の一日花をつける。根茎を鬱金(うこん),またターメリックといい薬用にもするが,おもな用途は香辛料,黄色染料としてカレー粉製造,たくあん漬の着色など。また,花序の包葉が美しい近縁種のなかにはクルクマの名で切花として利用されるものもある。
→関連項目染料作物

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウコン
うこん / 鬱金
turmeric
[学]Curcuma domestica Val.

ショウガ科の多年草。地下に太い根茎があり、直径3~4センチメートル、表面には輪状に節がある。この根茎から地上に葉が伸び立ち、高さ40~50センチメートルとなる。葉身は先のとがった楕円(だえん)形で、葉柄は長く、4~8枚が束状に出る。初秋に葉の間から20センチメートルほどの花茎が伸び、その先に花穂がつく。花穂は淡緑色で先が紫がかった包葉が鱗(うろこ)のように重なり、その中に黄色花が数個開く。根茎は香辛料のほか、黄色の染料をとるのに用いる。皮をむいた根茎を5~6時間煮て乾かし、粉末にしたものをターメリックという。これは鮮やかな橙黄(とうこう)色で、色で見せるスパイスといわれカレー粉の主原料の一つ。この黄色系色素はクルクミンcurcuminで、毒性のない色素として沢庵(たくあん)漬けやバター、チーズなどの着色に使われる。干した根茎は漢方で薑黄(きょうおう)といい、鼻血、吐血の血止めに内服し、皮膚病や膿腫(のうしゅ)の塗り薬にする。健胃、強壮作用もある。原産地はインドで、日本には江戸時代に渡来し、薬用や観賞用として栽培された。高温多湿を好み、熱帯や亜熱帯で広く栽培され、主産地はインド。日本では、暖地の九州や四国南部では栽培できるが、他の地域では戸外の越冬は困難であるため、秋に根茎を掘り上げ、乾燥を避けて暖所に貯蔵し、春に植え付ける。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

檄を飛ばす

自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める。また、それによって人々に決起を促す。飛檄。[補説]誤用が定着して「がんばれと励ます」「激励する文書を送る」という意味でも用いられる。文化庁が発表した「国...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ウコンの関連情報