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ウラマー ウラマー `ulamā'

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウラマー
ウラマー
`ulamā'

イスラム社会の知識人,学者をいう。伝承学,法学,神学に関する知識の保持者を意味する`ālimの複数形。宗教,法律,神学の問題について最終的な決定権をもち,イスラム教徒社会生活をさまざまな面から規定する役割を果した。

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デジタル大辞泉の解説

ウラマー(〈アラビア〉‘ulamā')

《知識をもつ者を表す語‘ālim(アーリム)の複数形》聖法学をはじめとするイスラム諸学に通じ、イスラム法の代弁者としてイスラム社会で重要な役割を果たす人々。

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百科事典マイペディアの解説

ウラマー

〈アーリムalim〉の複数形で,アラビア語で〈学識ある者〉の意味。一般にはイスラムの学者や宗教指導者層をさす。具体的にはハディース学,神学,法学,コーラン注釈などの伝統的諸学を修得した人々である。
→関連項目アーヤトッラーイブン・タイミーヤイラン立憲革命シャイフ・アルイスラームシャリーアファイサル法学者の統治マドラサ

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世界大百科事典 第2版の解説

ウラマー【‘ulamā’[アラビア]】

イスラムの学者・宗教指導者層。単数形はアーリム‘ālim。ウラマーとは,イルム‘ilm(知識)をもつ人々を指す語であるが,ここではイルムとは知識一般ではなく,宗教的な知識という意味で使われている。したがって,ウラマーとは宗教諸学の学者を指していて,哲学や数学などいわゆる古代諸学の学者は含まれない。法学者(ファキーフfaqīh),ハディース伝承者(ムハッディスmuḥaddith)もコーラン読誦者(クッラーqurrā’)もすべてウラマーの一員である。

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大辞林 第三版の解説

ウラマー【‘ulamā'】

イスラムの学者・宗教的指導者のグループ。宗教儀礼・宗教施設の管理・宗教教育、およびイスラム法の解釈と運用に携わる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウラマー
うらまー
‘ulam'

イスラム世界における伝統的教学の担い手である知識人層。アラビア語の「知識ある者」(アーリム‘lim)の複数形。ここでいう知識とは、コーラン、スンナ(範例)およびそれに基礎を置いたイスラム法、イスラム神学に関するものをさし、神秘主義、外来のギリシア的哲学、さらに近代の諸科学に関するものはそれ自身としては含まれない。イスラム教の教義、制度の実質を規定する共同体の合意(イジュマー)を形成する当事者である。共同体全体の合意は、さまざまな次元で合意を積み重ねていく緩慢な過程を経て成立したものであり、ウラマーの意見を権威的に統一する機関は存在しない。実際にウラマーを形づくるのは神学校(マドラサ)の教授、モスクの役職者、そしてカーディー(裁判官)ら実際の法運用に携わる者たち、さらには在野の学者たちである。彼らは時の政治権力にイデオロギー的支えを提供する場合も、また逆にイスラム法を盾に支配の恣意(しい)を抑制する場合もある。[鎌田 繁]

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世界大百科事典内のウラマーの言及

【イスタンブール】より

…また,イスタンブールの治安維持はこの軍団の主要な任務の一つであった。
[モスクとメドレセ]
 帝国の司法,および行政の一部をつかさどるウラマーは,メフメト2世モスクに付属するメドレセを頂点として整然と配置された教育機関を通じて養成され,ハナフィー派法学理論を中心として神学,哲学,数学,天文学などの伝統的イスラムの諸学問を学んだ。彼らは帝国各地のマドラサの教授,ムフティーやカーディー(裁判官)として赴任する機会にめぐまれ,それを通じて官僚化された面が強い。…

【イスラム】より

…コーランにはこのように記されている。 後のウラマー(学者,宗教指導者)の整理するところによれば,コーランに記されたイスラムの教義はイーマーンīmān(信仰),イバーダート‘ibādāt,ムアーマラートmu‘āmalātからなる。イーマーンは,後にアッラー,天使,啓典,預言者,来世(アーヒラākhira),予定の六信として定型化された信仰内容で,そのうちとくに重要なものがアッラーと,最後の預言者としてのムハンマドであることは言うまでもない。…

【都市】より

…これに対してアーンマは,キリスト教徒やユダヤ教徒を含む市場の商人や職人,あるいは荷かつぎ人夫,召使い,馬丁のような賃金労働者など多様な人々からなっていたが,さらにその下層には夜警人やならず者,浮浪者,乞食,死体処理人などの貧窮者が存在した。そして9世紀以後になると,このハーッサとアーンマの中間に,法学者,裁判官(カーディー),礼拝の指導者,マドラサの教師,コーラン読み,スーフィー教団の聖者などからなるウラマー層が徐々に形成されてゆく。10世紀以後の軍事支配者は民衆と直接かかわりのない異民族出身者が多かったから,その政権を維持するためには,ムスリムの日常生活と深いかかわりをもつウラマーの協力が必要であった。…

【マドラサ】より

…メドレッセとも呼ぶ。伝統的にはウラマーを育成するための高等教育施設をいう。初等教育にあたるクッターブ(学校)に対し,しばしば学院と訳される。…

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