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エバンズ・プリチャード エバンズプリチャード

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百科事典マイペディアの解説

エバンズ・プリチャード

英国の社会人類学者。20〜30歳代に原地調査でアフリカの社会を研究。1946年オックスフォード大学教授。《アザンデ族の妖術・託宣および呪術》《キレナイカのサヌーシー》《ヌアー族の宗教》等で,おもにアフリカの政治体系,宗教,親族などを研究し,社会人類学および文化人類学全般に大きな影響を与えた。
→関連項目ヌエル

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エバンズ・プリチャード
えばんずぷりちゃーど
Sir Edward Evan Evans-Pritchard
(1902―1973)

イギリスの社会人類学者。オックスフォード大学エクセター・カレッジで近代史を専攻。1926年スーダン(現在の南スーダン)の民族集団アザンデの現地調査を行い、翌1927年博士号を得た。その後、ヌエルヌアー)、サヌシなどの北、中、東アフリカ諸民族の調査を行う。1940~1945年アフリカおよび中近東で軍務に従事。1946年ラドクリフ・ブラウンの後を継いでオックスフォード大学の社会人類学教授となり、1971年引退した。
 容易によそ者を寄せ付けない南部スーダンのナイル系民族集団ヌエルでの調査や、アザンデの錯綜(さくそう)した信仰体系の把握は、調査者および理論家としての資質の点で、師であるマリノフスキー、ラドクリフ・ブラウンを超えるものをもっていたことを示す。人類学のモデルを自然科学に求めるラドクリフ・ブラウンの傾向に対し、むしろ人文科学とくに歴史学との方法的類似性を主張していることは、諸民族集団の思考への彼の深い理解を物語っている。ヌエル、アザンデのそれぞれのモノグラフ(単民族誌)は、その記述分析自体が理論の提示をも含みモデル化されており、社会人類学の古典の位置を占めている。文化の翻訳者と称されるにもっともふさわしい人類学者と彼が評されるのは、先住民の思考体系をその社会学的背景と関連させ、抽出しているからである。[末成道男]
『エヴァンズ・プリチャード著、向井元子訳『ヌアー族――ナイル系一民族の生業形態と政治制度の調査記録』(1978・岩波書店) ▽エヴァンズ・プリチャード著、長島信弘・向井元子訳『ヌアー族の親族と婚姻』(1985・岩波書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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