エンパワーメント(読み)えんぱわーめんと(英語表記)empowerment

翻訳|empowerment

知恵蔵「エンパワーメント」の解説

エンパワーメント

社会的弱者や被差別者が、自分自の置かれている差別構造や抑圧されている要因に気づき、その状況を変革していく方法や自信、自己決定力を回復・強化できるように援助すること。またはその理念。「庇護」や「救済」ではなく、本来の権利人格を保つために力を付与する(エンパワー)という考え方に沿って、教育や支援を行う。フェミニズム運動や反差別運動から始まった。例えば、夫に抑圧されている妻が自助グループを利用し、自己の心理的・経済的自立を図る支援もその1つ。不当な力に対抗する知識や手段、権利意識の習得を支援することで、主体的かつ能動的な権利擁護を目指す新しいアプローチ。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

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とっさの日本語便利帳「エンパワーメント」の解説

エンパワーメント

経営用語。組織の第一線に権限委譲する組織運営の方法。〈活用例〉顧客対応を円滑にするためには、エンパワーメントの強化が必要だ

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デジタル大辞泉「エンパワーメント」の解説

エンパワーメント(empowerment)

権限を与えること。
社会福祉政策において、従来のサービスを提供するやり方とは別に、受益者に直接手渡す補助金を増やして、それを選択する権利を与え、政府介入裁量を減らそうという考え。
よりよい社会を築くために人々が協力し、自分のことは自分の意思で決定しながら生きる力を身につけていこうという考え方。また、組織の業務処理において、メンバーの考えを積極的に取り入れ、権限を委譲することで、相互に協力しながら自発的に目標達成を目指そうという考え方。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「エンパワーメント」の解説

エンパワーメント
empowerment

社会,組織の構成員ひとりひとりが,発展改革に必要な力をつける (エンパワーメント) という意味の言葉。 1980年代における女性の権利獲得運動のなかで使われるようになった言葉であるが,現在は対象が拡大しつつある。企業経営においては,従業員全員が経営の各段階で参加して生産性の向上を目指す意味で使われ,開発政策の手段としては,住民自身に貧困から脱却するための力をつけさせるという意味で使われるようになってきている。

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人事労務用語辞典「エンパワーメント」の解説

エンパワーメント

エンパワーメント(empowerment) とは「力を与える」「権限を与える」という意味で、ビジネスにおいては「権限委譲」を意味する言葉としてで用いられます。これまで上司が持っていた権限を部下に与えることで自律的な行動を促し、組織全体のパフォーマンスを高めることを目的としています。

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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