オカラ(英語表記)Okara, Gabriel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オカラ」の意味・わかりやすい解説

オカラ
Okara, Gabriel

[生]1921.4.21. イギリス保護領ナイジェリア,ブムンディ
ナイジェリアの詩人,小説家。フルネーム Gabriel Imomotimi Gbaingbain Okara。イジョ族出身。英語で執筆。アメリカ合衆国ノースウェスタン大学ジャーナリズム専攻。1967~70年のビアフラ戦争時にはビアフラ側に立ち,リバー州情報局に勤務。イジョ語の意味論とリズムを取り入れた前衛的な英語詩が多くの雑誌に掲載された。ディラントマス,ウィリアム・ブレーク,ウィリアム・バトラー・イェーツなどの影響があるといわれる。政治権力と対決する個人の良心の自由の問題を描いた小説『声』The Voice(1964)で知られるほか,詩集『漁夫の祈り』The Fisherman's Invocation(1978),イジョ族の民話や伝統詩の英訳がある。(→アフリカ文学

オカラ
Okāra

パキスタン北東部,パンジャブ州ムルタン県の町。ラホール南西 120kmにある。イギリス植民地時代に建設された比較的新しい町で,タバコ穀物綿花の集積地。また,綿工業,製粉工業など工業化が進みつつあり,国営酪農場もある。ムルタンとラホールを結ぶ幹線鉄道が通じ,交通上重要な地点人口 15万 3483 (1981) 。

オカラ
Ocala

アメリカ合衆国,フロリダ州中北部の都市。 1827年に建設されたキング砦を中心に発達した。インディアンセミノール族との戦いののち,混合農業中心地となった。オレンジ,野菜の栽培,牧牛サラブレッド種のウマ,グレイハウンド (猟犬) の飼育などが行われる。人口4万 2045 (1990) 。

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