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オシロイバナ

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百科事典マイペディアの解説

オシロイバナ

熱帯アメリカ原産のオシロイバナ科多年草。花壇の群植,鉢植に適する。草たけ1m内外で,3〜6花の集散花序をつける。花は芳香があり,漏斗(ろうと)形で色彩に変化が多く,咲分け,斑入(ふいり)葉品種もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

オシロイバナ【marvel‐of‐Peru】

夏の夕方に開くので夕化粧(ゆうげしよう)の名でも知られている熱帯アメリカ原産のオシロイバナ科の多年草(イラスト)。夕方に開花し,香りも最も強くなるため,イギリスではfour‐o’clock(午後4時)と呼ばれる。渡来は古く1694年(元禄7)の貝原益軒の《花譜》やその他の古書にも記録がある。草丈は約1m,茎は節々でふくれやや多肉,多数の枝を分けてその先の集散花序に花をつける。花色は紅,ピンク,白,黄などさまざまで,絞りもあり,1本で2~3色に咲き分けるものもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オシロイバナ
おしろいばな / 白粉花
[学]Mirabilis jalapa L.

オシロイバナ科の多年草。熱帯アメリカ原産。根は太い直根で、茎も太く、分枝して草丈は1メートルに達する。葉は三角状卵形で先がとがり、対生する。花は花冠がなく、筒状の萼(がく)に色がついてアサガオの花のように開く。花の基部には萼のようにみえる緑色の総包葉がある。園芸種には紅、白、桃、黄、絞りなどの花色があり、夏から秋にかけて咲き続ける。夕方から開花し、日中はしぼむのでfour-o'clockの英名がつけられている。種子は黒く、割ると白粉質の胚乳(はいにゅう)がある。栽培は、春播(はるま)きにすれば夏には開花するので、一年草同様に扱う。暖地ならば塊根状の根が越冬し、翌年も生育、開花する。[神田敬二]
 オシロイバナを最初に記載したのはフランス生まれのオランダの植物学者クラシウスCarolus Clusius(フランス名)(1526―1609)で、1576年ごろにペルー産としてアドミイラビス・ペルビアーナAdmirabilis peruvianaの名を与えた。中国へは16世紀末までに渡り、日本へは元禄(げんろく)時代(1688~1704)に江戸に伝わった。貝原益軒(かいばらえきけん)の『花譜(かふ)』(1695)には赤花と黄花があがる。江戸時代、種子はおしろいの代用に、根は葯剌巴(やーらっぱ)の名で蘭薬(らんやく)に使われた。ブラジルでは全草を腹痛や下痢、根を下痢や水腫(すいしゅ)の民間薬に利用する。[湯浅浩史]

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