オッフェンバック

デジタル大辞泉 「オッフェンバック」の意味・読み・例文・類語

オッフェンバック(Jacques Offenbach)

[1819~1880]フランスの作曲家。オペレッタを確立した。作品に「天国と地獄」「ホフマン物語」など。

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精選版 日本国語大辞典 「オッフェンバック」の意味・読み・例文・類語

オッフェンバック

  1. ( Jacques Offenbach ジャック━ )[ 異表記 ] オッヘンバッハ オペレッタ作曲家。ドイツに生まれフランスに帰化。「天国地獄」「ブン大将」などでオペレッタ全盛時代の幕を開く。ほかオペラコミック「ホフマン物語」など。(一八一九‐八〇

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百科事典マイペディア 「オッフェンバック」の意味・わかりやすい解説

オッフェンバック

ユダヤ系ドイツ人の作曲家。ケルンに生まれフランスに帰化した。本名はヤーコプ・エーベルスト。フランス名ジャック・オッフェンバックは父の出身地,ドイツ中西部のオッフェンバハ・アム・マインに由来する。1833年パリに出,パリ音楽院(コンセルバトアール)に14歳で入学。チェロ奏者としてデビュー後,劇場音楽の作曲家を志し,コメディ・フランセーズの指揮者を経て1855年からブッフ・パリジャン劇場を主宰。第二帝政下の活気に満ちたパリにあって自作のオペレッタを次々と上演する。《地獄のオルフェ》(1858年),《ジェロルステン女大公殿下》(1867年)は,日本でもその後,それぞれ《天国と地獄》《ブン大将》のタイトルで浅草オペラの人気演目として親しまれた。オペレッタではほかに《うるわしのエレーヌ》(1864年),《青ひげ》《パリの生活》(ともに1866年)などが広く知られ,その鋭い社会風刺はパリ庶民の喝采(かっさい)を浴びた。晩年未完に終わったオペラ《ホフマン物語》に心血を注ぐ。オッフェンバックがその典型を創始したオペレッタは,J.シュトラウス(子)らによるウィーン・オペレッタの隆盛をうながし,イギリスを経て,やがてアメリカへ渡ってミュージカル誕生へと大きく開花することになる。→ビゼーレハール
→関連項目サリバン動物の謝肉祭フロートーマシン

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改訂新版 世界大百科事典 「オッフェンバック」の意味・わかりやすい解説

オッフェンバック
Jacques Offenbach
生没年:1819-80

オペレッタの作曲家。パリで育ち,フランスに帰化したユダヤ系ドイツ人。本名はヤーコプ・エーベルスト。チェロ奏者としてデビューしたが,1855年からブッフ・パリジャン劇場を主宰,自作の1幕オペレッタを多数上演して大成功をおさめた。代表作に《地獄のオルフェ》(1858。邦題《天国と地獄》),遺作のオペラ《ホフマン物語》(1881,ギローが補筆完成)などがある。
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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「オッフェンバック」の解説

オッフェンバック

軽妙な作風を得意としたオペラ作曲家。オペレッタの原型を作ったとされる。本名はヤーコプ・レヴィ・エーベルスト(Jakob Levy Eberst)。

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオッフェンバックの言及

【ホフマン物語】より

…フランスの作曲家J.オッフェンバックが作曲したプロローグとエピローグをもつ3幕のオペラ。J.バルビエとM.カレーの台本により,ドイツ・ロマン派の作家で作曲家のE.T.A.ホフマンの小説のいくつかから自由に題材をとって作られている。…

※「オッフェンバック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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