カイドウ(海棠)(読み)カイドウ(英語表記)Malus halliana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バラ科の落葉低木。中国原産であるが江戸時代に渡来し,庭木として広く栽培される。春に,リンゴに似た淡紅色の花が3~7輪垂れて咲く。スイシカイドウとかハナカイドウとも呼ぶ。これに似て 3.5~4cmの黄色の果実のなるものをミカイドウと呼ぶ。

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百科事典マイペディアの解説

ハナカイドウとも。中国原産のバラ科の落葉低木。花木として庭木,盆栽にされる。枝は紫色を帯び,ときに小枝がとげとなる。葉は楕円〜長楕円形で,かたく,縁には浅い鋸歯(きょし)がある。4〜5月,紅色で半八重の美花が,やや下垂して半開きに咲く。果実は球形で径6〜10mm,先端にが残り,秋,黄〜暗紅褐色に熟す。近縁に本種より花色の薄いミカイドウ(一名ナガサキリンゴ)があり,やはり中国原産。花柄が短く,果実は大きく,食べられる。古く海棠と呼ばれていたものは本種である。

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世界大百科事典 第2版の解説

カイドウ類はバラ科リンゴ属Malusのなかでは,とくに美しい花をつけ,観賞用に花木として栽植される。江戸時代に〈カイドウ〉と呼ばれていたものは,以下に述べるミカイドウであったが,現在ではハナカイドウに対して〈カイドウ〉の名が誤用されていることが多い。カイドウ類は,リンゴ属のなかでは芽の中で葉が巻いていることで,リンゴなどと同じ群に入り,芽の中で葉が折りたたまれるズミ類とは区別される。しかし,リンゴ類のように果実が食用とされることはほとんどない。

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