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カオール Cahors

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カオール
Cahors

フランス南西部,ロト県県都マシフサントラル (中央山地) 南西部,ロト川が深い曲流が続く美しい峡谷にのぞむ町。ガロ・ローマ時代から開け,中世には要塞および商業中心地として知られた。峡谷にかかる要塞橋バラントレ橋 (14世紀) は有名。聖エティエンヌ大聖堂 (12~15世紀) ,ローマ浴場跡,教皇ヨハネス 22世の塔と未完に終った宮殿などもあり,中世の面影をとどめている。地方行政と商業の中心であり,軽工業 (錠前,靴,缶詰,楽器製造など) もあるが,観光産業が特に重要。人口2万 787 (1990) 。

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デジタル大辞泉の解説

カオール(Cahors)

フランス南部、ミディ‐ピレネー地方、ロート県の都市。同県の県都で、ロート川沿いに位置する。赤ワインの名産地として知られる。11世紀から14世紀にかけて建造されたサンテチエンヌ大聖堂ゴシック様式の塔とアーチをもつ14世紀の要塞化された橋、バラントレ橋があり、ともにサンティアゴ‐デ‐コンポステラの巡礼路の一部として世界遺産(文化遺産)に登録されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

カオール【Cahors】

フランス南西部,ロート県の県都。人口2万1000(1990)。ガロンヌ川の支流ロート川の蛇行部にあって三方を川が囲み,北方を14世紀に築かれた城壁が限っている。ロート川の水運ボルドーリヨンを結ぶ交通の要衝として栄えた。中世以来の町並みと共に,歴史的遺産が豊かで,中でも11~14世紀に建立され,ロマネスク様式の玄関をもつサンテティエンヌ大聖堂,14世紀に建造され,防備を施されたバラントレ橋などが有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カオール
かおーる
Cahors

フランス南部、ロート県の県都。人口2万0003(1999)。ロート川の河畔、石灰質台地に立地した商業都市で、ワインなどの取引が行われる。重要な古代ローマの都市で、ディボーナDivonaとよばれた。中世には、主要な城砦(じょうさい)都市、金融の中心地として栄えた。市内にはサンテティエンヌ大聖堂(11~14世紀)や、中世の軍事的要塞(ようさい)であったバレントレ橋などが今日も残っており、これらを訪れる観光客が多い。[青木伸好]

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世界大百科事典内のカオールの言及

【ロンバルディア人】より

…この語は北イタリア,ロンバルディア地方の人を指すものであるが,12世紀以降の西ヨーロッパでは北イタリア出身の商人,金融業者をこのように呼んだ。南フランスの小都市カオールCahorsの出身者(カオール人)と同じく高利貸の代名詞と考えられていた。ドイツ語で動産を抵当とする貸付けをLombardgeschäftと呼ぶのはそのなごりである。…

【ロンバルディア人】より

…この語は北イタリア,ロンバルディア地方の人を指すものであるが,12世紀以降の西ヨーロッパでは北イタリア出身の商人,金融業者をこのように呼んだ。南フランスの小都市カオールCahorsの出身者(カオール人)と同じく高利貸の代名詞と考えられていた。ドイツ語で動産を抵当とする貸付けをLombardgeschäftと呼ぶのはそのなごりである。…

※「カオール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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