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カスリーン台風 カスリーンたいふう

大辞林 第三版の解説

カスリーンたいふう【カスリーン台風】

1947年(昭和22)9月、東海道沖から房総半島の南端をかすめて進んだ台風。雨台風で、関東地方に大水害をもたらした。全国の死者・行方不明者は約一九〇〇人。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カスリーン台風

1947(昭和22)年9月15日に駿河湾南方を通過後、房総半島南端をかすめた台風。本州に停滞した前線の影響もあって大雨をもたらし、関東では同日から利根川や荒川、渡良瀬川などが氾濫(はんらん)した。堤防の決壊や崩壊が相次ぎ、関東の1都5県(東京、群馬、埼玉、栃木、茨城、千葉)で、多くの家屋が倒壊流失や浸水し、死者計1100人の被害が出た。 当時、台風は連合国軍がアルファベット順に欧米の女性の名前で命名。この年の11番目に発生した台風だったため、Kで始まるカスリーン(Kathleen)と名付けられた。

(2017-09-15 朝日新聞 朝刊 東京四域・1地方)

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デジタル大辞泉プラスの解説

カスリーン台風

1947年の9月に発生した台風9号の国際名。利根川での堤防決壊、北上川の氾濫など、関東・東北地方に大きな被害をもたらし、全国の死者数は1077名にものぼった。「キャサリン台風」とも。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カスリーン台風
かすりーんたいふう

1947年(昭和22)9月15日に東海道沖から房総半島の南端をかすめて北東進した台風。沖ノ鳥島付近から北上してきたこの台風は、東海道沖に達したころから勢力をやや失い、中心付近の最大風速も20メートルくらいとなって、風による被害は少なかった。しかし、前線により9月13日から降っていた雨は、台風の接近とともに強まり、関東、東北、北海道に水害をもたらした。いわゆる雨台風である。とくに関東地方の西部および北部の山地では記録的な豪雨となり、土石流や河川の氾濫(はんらん)が多発した。利根川(とねがわ)は栗橋(くりはし)付近で堤防が決壊し、濁流が江戸川へ流入したため、東京、埼玉では大水害となった。このときの洪水の水が引いたのは10月中旬になってからである。また、東北地方では北上川(きたかみがわ)が氾濫して大きな被害が発生した。この台風による全国の死者・行方不明者は1930人にも達した。この台風が契機となって、建設省(現、国土交通省)、農林省(現、農林水産省)、中央気象台(現、気象庁)などが協力して洪水予防組織がつくられた。
 カスリーンKathleen台風の名の由来は、第二次世界大戦後に連合軍気象隊が、台風の発生順序に従ってABC……の頭文字をもつ女性名をつけていったことによる。[饒村 曜]

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