コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カズンズ Cousins, Norman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カズンズ
Cousins, Norman

[生]1915.6.24. ニュージャージー,ユニオンヒル
[没]1990.11.30. ロサンゼルス
アメリカのジャーナリスト,平和運動家。コロンビア大学卒業。新聞記者などを経て 1940年『サタデー・レビュー』誌編集者 (1942社長兼編集長) 。 53年日米交換教授として来日。 54~56年世界連邦主義者連合会会長 (56名誉会長) 。 65年以来世界連邦主義者世界協会会長。 71年『サタデー・レビュー』社を退社し,『ワールド・マガジン』を創設。ナショナル教育テレビ,サミュエル・グレス財団などの理事もつとめた。著書『ネルーと語る』 Talks with Nehru (51) ほか多数。

カズンズ
Cousins, Samuel

[生]1801.5.9. エクセター
[没]1887.5.7. ロンドン
イギリスの銅版画家。同時代の大家の油絵作品を写した。 1826年に肖像画家 T.ロレンスの『アクランド夫人と子供たち』を写した銅版画によって世に出た。 J.レイノルズ,J.E.ミレーらの作品を多く写している。

カズンズ
Cozens, Alexander

[生]1717頃.ペテルブルグ?
[没]1786.4.23. ロンドン
ロシア生れのイギリスの風景画家,図案家,文筆家。 1742年イギリスに渡り,一時ローマに滞在したが 46年以後イギリスに定住し,絵の教師をするかたわら制作および文筆活動にたずさわる。水彩画の第一人者である J.カズンズは彼の息子。作品の大部分は水彩画と素描。著作には,偶然にできた汚点をもとに作品を完成させる「ブロット・ドローイング」を論じた"A New Method of Assisting the Invention in Drawing Original Compositions of Landscape" (1782頃) ほかがある。

カズンズ
Cozens, John Robert

[生]1752. ロンドン
[没]1797.12. ロンドン
イギリスの水彩風景画家,図案家。 A.カズンズの息子。 1776~79年および 82~83年のイタリア旅行中に描いた多くの風景素描をのちに水彩画に仕上げ,その詩情に富む画風によってイギリスの多くの風景画家に大きな影響を与えた。 J.ターナー,T.ガーティンは彼の水彩画を模写してその手法を学んだ。 93年発狂。作品は大英博物館に 37点,ビクトリア・アンド・アルバート美術館に 28点所蔵されている。

カズンズ
Cozzens, James Gould

[生]1903.8.19. シカゴ
[没]1978.8.9. フロリダ,スチュアート
アメリカの小説家。ハーバード大学2年のとき処女作『混乱』 Confusion (1924) を出版,その後『サン・ペドロ号の遭難』 S. S. San Pedro (31,スクリブナー賞) ,『最後のアダム』 The Last Adam (33) ,『人間同士』 Men and Brethren (36) ,『正しき者と正しからぬ者』 The Just and the Unjust (42) ,『儀仗兵』 Guard of Honor (48,ピュリッツァー賞) ,『愛に憑かれて』 By Love Possessed (57) ,『朝,昼,夜』 Morning,Noon and Night (68) などを発表。特に『愛に憑かれて』は驚異的な売行きを示したが,理性的で保守的な風俗小説作家という以上の評価は受けていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

カズンズ

米国の評論家。雑誌の編集主幹を務めるかたわら,第2次大戦後,世界平和のために文筆活動を展開。また1955年に日本人の被爆女性を米国に招くなどして核兵器廃絶運動を展開した。

カズンズ

米国の小説家。社会風俗や世相,社会制度の問題を精力的に扱う小説を書く。《儀仗隊》(1948年,ピュリッツァー賞)は第2次大戦中の米国軍隊を描く。《愛に憑かれて》(1957年)は戦後最高の小説のひとつとまで激賞された。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

カズンズ【Frank Cousins】

1904‐86
イギリスの労働組合運動指導者,政治家。ノッティンガムシャーで生まれ,ドンカスター中等教育を受ける。1938年運輸一般労働組合の陸上運輸部門の組織責任者,48年に同部門の全国書記,55年同組合の副書記長,翌年書記長となる(1956‐64,1966‐69)。書記長在任中,TUC(労働組合会議)総評議会のメンバーを兼任し,国際運輸労働者連盟の委員長(1958‐60,1962‐64)ともなった。労働党左翼の有力な指導者でもあり,55‐56年労働党全国執行委員会委員,64‐66年ウィルソン内閣の技術相を務めた。

カズンズ【James Gould Cozzens】

1903‐78
アメリカの作家。シカゴで生まれ,ニューヨークで育ったが,ハーバード大学在学中からすでに小説を書き,現代社会のさまざまな様相を伝統的な写実文体で重厚に描いたが,個人の営為よりも社会の力に重点をおく保守主義が根底にあり,アメリカ文学における異色の存在として注目された。《サン・ペドロ号の遭難》(1931)では海難事故と船員,《最後のアダム》(1933)では医師,《同胞》(1936)では教会,《正しき者と不正なる者》(1942)では法律の世界,ピュリッツァー賞を得た《儀仗兵》(1948)では第2次大戦中の南部の空軍基地を背景に軍隊組織と人種差別の問題,を描いた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カズンズ
かずんず
James Gould Cozzens
(1903―1978)

アメリカの小説家。シカゴ生まれ。ハーバード大学に学びながら処女作『混乱』(1924)を発表。キューバ、ヨーロッパに在住後、雑誌の編集員を経て、1942年から3年間空軍将校として軍務についた。主要な作品に、大西洋で謎(なぞ)の沈没をしたベストリス号事件に題材を求めた『サンペドロ号の遭難』(1931)、軍隊の規律と個人の尊厳を問題にした『名誉を守る者』(1948)、法を守る立場の人間の愛欲との葛藤(かっとう)を描いた『愛に憑(つ)かれて』(1957)などがある。人物の心理描写に優れ、ときに実験的、幻想的手法を用いているものの、全体として伝統的な小説作法である。[平野信行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

カズンズの関連キーワードエイミー ウィリアムズ仕掛け絵本ブームロバート クレイイギリス美術6月24日原田 東岷8月19日9月8日ヒックス同時代等級

カズンズの関連情報