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カターエフ Kataev, Valentin Petrovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カターエフ
Kataev, Valentin Petrovich

[生]1897.1.28. オデッサ
[没]1986.4.12. モスクワ
ソ連の作家。教師の家庭に生れ,1910年から詩を発表,第1次世界大戦に志願して前線に出,兵士たちの生活に取材した短編やルポルタージュを書いた。革命後,赤軍に入隊,ウクライナで国内戦に参加し,22年,モスクワに移って文筆活動を開始した。 20年代に,中,短編や戯曲など実験作を相次いで発表したあと,第1次5ヵ年計画を主題にした長編『時よ,進め』 Vremya,vperëd! (1932) で作家的地位を確立。代表作は,『黒海の波』と銘打たれた自伝4部作の『孤帆は白む』 Beleet parus odinokii (36) ,『ソビエト政権のために』 Za vlast' Sovetov (51) ,『草原の村』 Khutorok v stepi (56) ,『冬の風』 Zimnii veter (61) 。

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百科事典マイペディアの解説

カターエフ

ロシア(ソ連)の作家。オデッサ生れ。ユーモア風刺作家として出発,五ヵ年計画期には《時よ,進め!》で社会主義建設を描いた。《孤帆は白む》(1936年)に始まる長編4部作《黒海の波》(1960年完結)は,青少年向きの自伝的小説。

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世界大百科事典 第2版の解説

カターエフ【Valentin Petrovich Kataev】

1897‐1986
オデッサ生れのソ連邦の作家。ソ連の1920年代の風俗を描いた風刺小説《公金横領者》(1926)が,初期の代表作である。30年代にはいると社会主義建設をたたえて《時よ,進め!》(1932)を書くが,さらに作風を転じて《孤帆は白む》(1936)に始まる青少年向きの四部作《黒海の波》(1936‐61)と取り組んだ。晩年にもなお,断片を重ね合わせる前衛的な手法によって《聖なる井戸》(1966),《忘れ草》(1967),《わがダイヤモンドの冠》(1978)などの意欲的な作品を発表した。

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大辞林 第三版の解説

カターエフ【Valentin Petrovich Kataev】

1897~1986) ソ連の小説家。同時代の世相を風刺的に描く。代表作は、社会主義建設をたたえた「時よ、進め!」、青少年向きの長編四部作「黒海の波」、実験的な手法の「聖なる井戸」など。

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