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カバマダラ カバマダラ Anosia chrysippus; plain tiger

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カバマダラ
カバマダラ
Anosia chrysippus; plain tiger

鱗翅目マダラチョウ科。前翅の開張幅 70mm内外。翅表は橙色で,前翅の先半分は黒色地に大小の白斑があり,後翅は外縁に沿って黒帯,また中央部に数個の黒紋をもつ。食草のある畑地や荒れ地をゆるやかに飛ぶ。

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世界大百科事典 第2版の解説

カバマダラ【plain tiger】

鱗翅目マダラチョウ科の昆虫(イラスト)(イラスト)。和名は樺色(赤みがかった黄色)のマダラチョウの意味である。開張6.5cm前後。アフリカからインドマレー半島オセアニアに分布し,日本では奄美以南に広く分布し,本土にも迷チョウとして飛来し,適当な食草(トウワタ類)があれば秋までに1~2回発生することがある。きわめて暑さに強く,中近東オアシスにも見られる。高温下では成長が非常に早く,1世代に4週間も要しないので,食草さえ続けば年間十数回の発生が可能である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カバマダラ
かばまだら / 樺斑蝶
plain tiger
[学]Anosia chrysippus

昆虫綱鱗翅(りんし)目マダラチョウ科に属するチョウ。アフリカおよびアジアの熱帯から亜熱帯に広く分布するチョウで、台湾、琉球(りゅうきゅう)諸島南部には普通。沖縄本島、奄美(あまみ)諸島から吐(とから)列島、屋久島(やくしま)、種子島(たねがしま)でも発生が認められるが、これらは迷チョウによる一時的発生の可能性が強い。九州以北の地域で発見されるものは迷チョウあるいは迷チョウに由来する一時的な発生である。はねの開張70ミリメートル内外。はねの地色は橙(だいだい)色、前ばねの先端部は黒色でそれを横切る白帯がある。熱帯から亜熱帯地方では年中発生し、奄美大島でも12月から翌年2月の冬季に卵から成虫に至るすべてのステージ(段階)が発見されており、特定の越冬態をもたないものと思われる。幼虫の食草はトウワタ、フウセントウワタ、ヒゴビャクゼンなどのガガイモ科植物である。
 近似種にスジグロカバマダラSalatura genutiaがあり、沖縄本島以南の琉球諸島に普通。それ以北の地域で発見されるものは迷チョウまたは迷チョウによる一時的発生と推定される。カバマダラに似るが、はねの脈が黒色を呈するので一見して区別される。幼虫の食草はガガイモ科のリュウキュウガシワである。[白水 隆]

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