百科事典マイペディア 「ガンガー」の意味・わかりやすい解説
ガンガー[川]【ガンガー】
→関連項目インド|中華人民共和国|ヒンドスタン平原|南アジア
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
インド人の信仰の中で,その水に触れればたちまち罪障,けがれから解放されるとされているガンガー(ガンジス)川を神格化した女神。彼女はヒマラヤ山の娘として生まれ天界で育ったため,その罪を清める力はもっぱら天界で発揮されていた。彼女の浄化力がいかにして地上の人間にもたらされたかを語る次のような神話はガンガー川の聖地で今も語られている。
自らの傲慢のため神の怒りをかい6万の息子を一時に失ったサガラ王は,非業の死をとげた息子たちを昇天させるために,ガンガーを地上・地下にも招来すべく苦行を積んだ。この苦行は4代目のバギーラタのとき成就したが,彼はさらに天から落ちてくる急激な水流を緩和してもらうための苦行も積まねばならなかった。これが成就したとき,シバ神がその額で水流を受けとめ湖にためたうえ,頭髪の間から川として流出させるようにしてくれた。こうして地下の6万の息子たちは昇天し,地上の人間もガンガーの恩恵を受けるようになったと考えられている。
執筆者:高橋 明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ガンジス川の精を神格化して女神となしたもの。ヒンドゥー教の河川崇拝は、ガンジス川の流域にベナレス(ワーラーナシ)をはじめ多くの聖地をつくった。そして聖なる川に沐浴(もくよく)し、死したのちにその灰や骨をここに流す者は天国に昇ると信じられて、多くの神話や伝説が伝えられてきた。『ラーマーヤナ』では、バギーラタ王は父祖の霊を慰めるために激しい苦行に身を挺(てい)し、それを嘉(よみ)したシバ神が、天上に流れていたこの神々の川を自分の弁髪に落下させて地上にもたらし、さらに海に注ぐようにしたという。また、ヒマラヤに源を発することから、この女神は雪山の長女ともいわれる。
[原 實]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新