コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

キクメイシ キクメイシ Favia speciosa

4件 の用語解説(キクメイシの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キクメイシ
キクメイシ
Favia speciosa

刺胞動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目キクメイシ科。代表的な造礁サンゴで,塊状または半球状の群体をつくり,一般に 20~40cm,ときに直径 2~3mに達するものもある。莢は円形で直径 1cmほどあるが,密接して多角形状になっている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

キクメイシ

花虫綱イシサンゴ類キクメイシ科の腔腸(こうちょう)動物。直径1cm内外の固体が集まって,径2〜3mの群体を構成する。生きている時は青緑色のポリプで全面がおおわれるが,死後は石灰質の個体がキクの花のようにみえる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

キクメイシ【Favia speciosa】

花虫綱キクメイシ科の腔腸動物(刺胞動物)(イラスト)。個虫を側方に出芽しながら増やし,大きなものでは直径2~3mにも達する塊状や球状の群体になるイシサンゴ。相模湾以南に分布し,黒潮沿岸の水深2~20mにふつうに産する。莢(きよう)は直径10mm前後で円形,部分によっては多角形のものもある。これがキクの花のように見えるのでこの名がある。莢と莢との間には明りょうな溝があり,近似種から容易に区別できる。莢内には薄い隔膜が多くあり,その中で16~18個が中央まで達し,上縁にはのこぎりのような歯がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キクメイシ
きくめいし / 菊目石・海花石・菊銘石

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目キクメイシ科の海産動物の総称、またはそのなかの1種。キクメイシFavia speciosaは、相模(さがみ)湾以南の水深2~20メートルに普通に産する。太平洋、インド洋のサンゴ礁域に広く分布し、もっとも普通にみられる種である。群体は塊状または半球状で、その径は通常20~40センチメートルであるが、3メートルに及ぶものもある。莢(きょう)はほぼ円形で径は約1センチメートル。隔壁は薄く約40枚、そのうち約15枚は莢心に達する。莢は表面よりわずかに突出するため、隣接する莢の間に溝がある。口盤内分裂による無性生殖で群体は成長する。ポリプ肉部の色彩は褐色、緑色、赤褐色などの変異がある。触手は無色透明で非常に長く、先端に淡黄色の刺胞球を備える。ポリプは夜間に活動してプランクトンを摂食する。多くのイシサンゴ類は陸水の影響を受ける環境では成育が適さないが、本種はそのような海域にもよくみられる。
 キクメイシ科の近似種には、口盤外分裂をするルリサンゴ属Leptastrea、マルキクメイシ属Plesiastrea、トゲキクメイシ属Cyphastreaや、口盤内分裂をするカメノコキクメイシ属Favites、コカメノコキクメイシ属Goniastreaなどがある。これらは、いずれも骨格表面は菊紋状の莢が並び、キクメイシ類とよばれる。[内田紘臣]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のキクメイシの言及

【毒消売】より

…それが女性中心の行商となったのは,明治になってこの地方の塩業が自由競争で打撃をうけたことから,それまで塩業労働を支えてきた女性たちが売薬行商へと転換をはかったためである。越後の毒消丸は,硫黄(各地の毒消丸の主薬)にキクメイシ(キクメイシ科の腔腸動物,イシサンゴの1種)と白扁豆(びやくへんず)(マメ科フジマメの成熟種子)を配合した丸薬で,キクメイシを配合した消毒丸では,京都山科の金屑(きんせつ∥きんしよう)丸が有名だったが,金屑丸にみられない白扁豆(健胃・消炎・解毒作用をもつ)が加わっているところに改良の跡がみえる。【宗田 一】。…

※「キクメイシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

キクメイシの関連キーワード腔腸動物刺胞動物石珊瑚菊目石草片石黄珊瑚イソギンチャク(磯巾着)センナリスナギンチャクノウサンゴ(脳珊瑚)ミドリイシ(緑石)

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

キクメイシの関連情報