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キシレン キシレンxylene

翻訳|xylene

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キシレン
キシレン
xylene

化学式 C6H4(CH3)2 。ジメチルベンゼン,キシロールともいう。最初に木タールから,次いで石炭タールから見つかった。現在では石油あるいは石油改質油から抽出される。工業原料として重要な芳香族化合物

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デジタル大辞泉の解説

キシレン(xylene)

芳香族炭化水素の一。ベンゼン水素二つをメチル基置換したもの。オルトメタパラの3種の異性体がある。有毒で引火性のある無色透明の油状液体。石油の改質油から抽出される。塗料・有機溶剤合成樹脂などの原料にする。化学式C6H4(CH32 キシロールザイレンジメチルベンゼン

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百科事典マイペディアの解説

キシレン

化学式はC6H4(CH32。 芳香族炭化水素の一つ。ジメチルベンゼンとも。o‐体(融点−25.2℃,沸点144.4℃),m‐体(融点−47.9℃,沸点139.0℃),p‐体(融点13.3℃,沸点138.3℃)の3種の異性体がある。
→関連項目化学物質過敏症石油化学フェルトペン

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世界大百科事典 第2版の解説

キシレン【xylene】

芳香族炭化水素の一つ。英米ではザイリンと発音する。ギリシア語のxylon(木材)に〈由来・起源〉を表す接尾語ēnēをつけて命名された語で,キシロールxylol,ジメチルベンゼンともいう。o‐,m‐,p‐の3種類の異性体がある。いずれも可燃性の無色の液体で(燃えると芳香族化合物特有の濃いすすを出す),水にほとんど溶けず,エーテルエチルアルコールなどに溶け,またキシレン自身も溶解力の大きい優れた溶媒である。

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大辞林 第三版の解説

キシレン【xylene】

芳香族炭化水素の一。特有の臭気をもつ無色の可燃性液体。化学式 C6H4・CH3・CH3 普通、石油の改質油から分留・抽出される。溶剤として広く利用。合成樹脂などの原料。キシロール。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キシレン
きしれん
xylene

芳香族炭化水素の一つ。キシロール、ザイレン、ジメチルベンゼンともよばれる。o(オルト)-、m(メタ)-およびp(パラ)-の3種の異性体が存在する。異性体の指定のない工業用キシレンはこの3種の混合物で、エチルベンゼンも含む。3種の異性体はいずれも芳香族化合物特有のにおいをもつ可燃性の液体である。[向井利夫・廣田 穰]

製法

古くは石炭のガス軽油から得ていたが、最近では石油のナフサの接触リホーミングによって大規模に製造される。
 o-、m-、p-キシレンとエチルベンゼンの分離は、精密蒸留で行われるが、かなり困難である。工業的需要の多い異性体はp-およびo-キシレンなので、石油留分からこの二つを能率よく製造する方法や分離法がくふうされている。第一の方法は、1,2,3-トリメチルベンゼンを水素と高温(~800℃)に加熱してメチル基CH3-を一つだけ脱去する。第二の方法は、不均化法でトルエンをシリカ‐アルミナなど酸性触媒で加圧水素とともに加熱すると、キシレンとベンゼンの混合物に変化する(東レ法)。第三の方法は、原理的には不均化法と同じで、トリメチルベンゼンとトルエンから2分子のキシレンを得る。第四の方法は、混合物中のm-キシレンをo-およびp-キシレンに異性化する方法である。p-キシレンの融点が高いので、混合体を強く冷却(零下60~零下80℃)してp-キシレンを分離することができる(丸善石油の深冷法)。またm-キシレンをフッ化水素‐三フッ化ホウ素で錯体として分離する方法もある(日本瓦斯(ガス)化学法)。[向井利夫・廣田 穰]

用途

工業用キシレンは90%がo-、p-体への異性化への原料として使われ、そのほかは塗料、溶剤に用いられる。o-キシレンは酸化して無水フタル酸に導かれ、エチレングリコールと脱水縮合させてポリエステルを製造するか、フタル酸ジオクチル(DOP)などの可塑剤の製造に使われる。p-キシレンはコバルト、マンガンなどの重金属触媒の存在下、空気酸化してテレフタル酸を製造する。テレフタル酸とグリコールから導かれるポリエステルが合成繊維のテトロンである。m-キシレンは酸化してイソフタル酸を製造しプラスチックの原料に用いられる。[向井利夫・廣田 穰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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