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キングズリー Kingsley, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キングズリー
Kingsley, Charles

[生]1819.6.12. デボンシャー,ホーン
[没]1875.1.23. ハンプシャー,エバズリー
イギリスの牧師,小説家。 1848年友人の F.D.モリスらとともにキリスト教社会主義の運動を創始。社会・宗教問題を扱った小説『酵母』 Yeast (1848) を発表,次いでチャーティスト運動に参加する青年を主人公とする『オールトン・ロック』 Alton Locke (50) を書いた。その後保守的傾向を強め,歴史小説『西行きの船だよ』 Westward Ho! (55) などがある。 64年 J.H.ニューマンと論争を行い,ニューマンの『アポロギア』が生れる契機をつくった。

キングズリー
Kingsley, Henry

[生]1830
[没]1876
イギリスの小説家。 C.キングズリーの弟。作品には,5年間滞在したオーストラリアに取材した小説『ジェフリー・ハムリンの思い出』 The Recollections of Geoffrey Hamlyn (1859) など。

キングズリー
Kingsley, Sidney

[生]1906.10.22. ニューヨーク
[没]1995.3.20. ニュージャージー
アメリカの劇作家。民主主義を理想とする社会批判的なテーマを写実的に描く作家として知られる。コーネル大学卒業後,一時俳優をしていた。 1933年上演された処女作『白衣の人々』 Men in Whiteは,医学的使命感と現実の生活の間で悩む若き医師を中心に病院生活を描いた作品で,ピュリッツァー賞を受けた。そのほか,スラム街の少年たちを描いた『デッド・エンド』 Dead End (1935) ,アメリカの初期民主主義の歴史を題材にした『愛国者たち』 The Patriots (43) ,人間性を失った刑事の悲劇『探偵物語』 Detective Story (49) や,A.ケストラーの小説の劇化『真昼の暗黒』 Darkness at Noon (51) がある。

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デジタル大辞泉の解説

キングズリー(Charles Kingsley)

[1819~1875]英国の宗教家・小説家。キリスト教社会主義を唱えた。小説「オールトン‐ロック」「酵母」、童話水の子ら」など。

キングズリー(Sidney Kingsley)

[1906~1995]米国劇作家。社会的関心の濃い作品を書く。作「白衣の人々」「デッド‐エンド」など。

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百科事典マイペディアの解説

キングズリー

英国の小説家。牧師ケンブリッジ大学近代史教授。《イースト》《オルトン・ロック,仕立屋詩人》などキリスト教社会主義の立場から傾向小説を発表。《ハイパシア》《西へ出航!》や,童話《水の子たち》も有名。

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世界大百科事典 第2版の解説

キングズリー【Charles Kingsley】

1819‐75
イギリスの牧師,小説家,詩人。ケンブリッジ大学卒業後ハンプシャー片田舎の牧師となり,過労と病気に悩まされながら,創作,社会改良運動,博物学の講演など精力的な活動を続けた。ケンブリッジ大学の近代史教授を務めたこともある。彼は若くしてカーライルの産業社会批判と,〈キリスト教社会主義〉を唱えたJ.F.D.モーリスの影響を受け,社会問題をテーマとした小説《イースト》(1848)および《オルトン・ロック,仕立屋詩人》(1850)を書き,農村やロンドンの貧民たちの生活を迫力をもって描いた。

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大辞林 第三版の解説

キングズリー【Kingsley】

〔Charles K.〕 (1819~1875) イギリスの著述家・牧師。キリスト教社会主義の実現に努力。小説「酵母」、童話「水の子ら」など。
〔Sidney K.〕 (1906~1995) アメリカの劇作家。人道主義的正義感を打ち出した作品が多い。「白衣の人々」「愛国者」「デッド-エンド」など。

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世界大百科事典内のキングズリーの言及

【キリスト教社会主義】より

…ただし名称も概念もはっきりした規定はない。最初イギリスで,広教会に属するモーリスF.D.MauriceとキングズリーC.Kingsleyとが市民社会の個人主義と功利主義に反対して,自由・平等・兄弟愛による〈神の国〉の理想を掲げ,これは聖書・洗礼・聖餐に対応する倫理であると唱えた。その際R.オーエンやサン・シモンの社会主義の影響があったと見られる。…

【キリスト教社会主義】より

…ただし名称も概念もはっきりした規定はない。最初イギリスで,広教会に属するモーリスF.D.MauriceとキングズリーC.Kingsleyとが市民社会の個人主義と功利主義に反対して,自由・平等・兄弟愛による〈神の国〉の理想を掲げ,これは聖書・洗礼・聖餐に対応する倫理であると唱えた。その際R.オーエンやサン・シモンの社会主義の影響があったと見られる。…

【児童文学】より

…しばしば子どもたちの実態を小説に描いたC.ディケンズは《クリスマス・キャロル》を1843年にあらわし,E.リアは滑稽な5行詩による感覚的なノンセンスの楽しみを《ノンセンスの本》(1846)にまとめた。 空想の国へ子どもをさそうファンタジーは,C.キングズリーの《水の子》(1863)を経て,L.キャロルの《不思議の国のアリス(アリス物語)》(1865)でみごとな花をさかせた。少年小説もまたT.ヒューズの《トム・ブラウンの学校生活》(1857),R.バランタインの《サンゴ島》(1857),ウィーダOuidaの《フランダースの犬》(1872),シューエルA.Sewellの《黒馬物語》(1877)のあとをうけて,R.L.スティーブンソンの《宝島》(1883)で完成した。…

※「キングズリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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