翻訳|gingham
5mm前後の幅で,格子または縞を織り出した先染(さきぞめ)の綿の平織物。経緯糸に同じ太さの色糸とさらし糸を用い密度も同じに織る。使用糸の番手によって20(にいまる)ギンガム,30(さんまる)ギンガム,40(よんまる)ギンガムなどに分けられ,60番手の綿糸を用いて織った上質のものを,シャンブレーギンガムという。いずれも糸が堅牢染なので丈夫で色落ちもなく,さらりとした風合いから夏の婦人子ども服,寝巻,エプロンなどに,また室内装飾や手芸など幅広く用いられる。語源は縦縞綿布をさすマレー語のginggangからという説と,フランスのブルターニュ地方のGuingampという町でインド原産のこの織物を模して織ったことからきているとの説があるが,古くからある織物ですでに17世紀にはイギリスで織られていた。
執筆者:船戸 道子
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